今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
配送委託業者が配送商品盗み逮捕
運送会社から配送を委託された配送業者が商品を盗んで逮捕されたというニュースです。
銀行・郵便局・運送会社などは、お客様からお金や荷物などを預かり配送や運用する業務です。
信用に基づいて成り立っている職業ですから、預かった荷物を盗み出すというのは、個人や会社の問題に留まらず社会的な問題になりかねません。
一度失った信用を取り戻すのは至難の業です。失うのは一瞬でも、取り戻すには長い時間と大きな努力が必要になります。
<5月15日7時51分配信 産経新聞より一部抜粋>
『取引先の運送会社で配送用の荷物を盗んだとして和歌山東署は14日、窃盗容疑で和歌山市古屋の運送業、芹生将樹容疑者(20)を逮捕した。容疑を認めているという。
調べでは芹生容疑者は8〜12日の間、同市内の大手運送会社の和歌山店で保管されていた化粧品など計26点(約8万円相当)を盗んだ疑い。
芹生容疑者はこの店から配送の委託を受けていた。同署で動機などを追及する。』
「信用」というものはどの職業でも重要ですが、お客様から何か預かるという職業においては特に重要です。
預かった物を汚したり、壊してしまえばたちまち信用を失ってしまいます。
泥棒に盗まれた場合も同じです。
誰に盗まれたというのは問題ではなく、預かった店でどのような保管状況にあったのか、防犯対策はどうだったのかが問われます。
従業員による内部犯行や配送委託業者が委託商品を盗むというのは論外で、被害者であるお客様はその店には二度と依頼しないでしょう。
もちろん、事件後の誠意のある対応を行うことで信用を失わずに済むということもあるでしょうが、大抵の場合、その店を利用しないでおこうという気持ちになります。
自社のために行う防犯対策が一般的ですが、お客様から預かった商品を守るための防犯対策や個人情報を流出させないための防犯対策などもあります。
業種や職業、何を守りたいかによって防犯対策も異なってきます。
投稿者: スタッフ (2008年5月15日 11:02)