今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
美術館から梅原龍三郎の油絵「バラ」を盗んだ泥棒の手口
白昼堂々と盗んだ犯罪です。
25日午後5時15分ごろ、笠岡市五番町の美術館ワコーミュージアムで、2階第2展示室に展示していた同館所蔵の梅原龍三郎の油絵「バラ」(2500万円相当)がなくなっていることに同館職員が気づき、笠岡署に通報しました。
同ミュージアムはホテルの1―3階にあり、開館中は無料で鑑賞できます。
各階に入り口があります。午前10時から午後5時まで出入りでき、入場無料。常駐の係員や警備員はおらず、
防犯カメラも未設置でした。
盗まれた絵は別の絵画19点、彫刻2点とともに00年4月から展示されていました。
●壁に固定していた額が床に下ろされ、絵(縦58センチ、横45.7センチ)と裏板が盗まれた。
●開館時の午前10時前には職員が絵を確認しており、閉館した午後5時15分までに盗まれた。
●ワイヤでつった木製の額(縦82センチ、横70センチ)が床に下ろされ、くぎ(長さ約2センチ)で6カ所留めてあった絵(縦58センチ、横45.7センチ)だけが持ち去られていた。
●同じ部屋で常設展示中の絵20点のうち、外しにくいねじで留めてある絵は高額でも狙わず、3点あったくぎ留めの絵の中で最も高価な絵を盗んでいた。
警察では、絵画の外し方などに通じている者の犯罪と見ているようです。
この美術館では防犯カメラも設置されておらず、管理人もいませんでした。
防犯対策が何もされていない状態で、誰でも自由に出入りできる・・・これは泥棒にとっては最高に楽な現場だったと思います。
絵画などを持ち去られるのを検知するシステムがあります。
無線タイプの「傾斜検知送信機」などを絵画の裏面に設置し、20度以上全方向に傾くと離れた警備室などにある受信機に知らせるシステムです。
そのシステムと防犯カメラを連動することで、異常発生時にすぐに映像で確認でき、自動録画もできます。
高額な絵画、貴重な絵画など美術品を取り扱うという重さを考えると、そうした防犯システム、防犯カメラは絶対に必要だと思います。
投稿者: スタッフ (2008年5月27日 10:56)