今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
盗みはカブトムシを捕るのと同じ。裁判は自分の犯罪評価の場。
茨城県で逮捕された窃盗団。
1道4県下で繰り返していた車上狙いや重機窃盗など、3224件(7億5600万円相当)。
99年〜06年9月末、車の窓ガラスをたたき割ったり、合鍵で重機を動かしたりする手口で、現金や自動車、重機などを盗んでいました。
3188件は県内での犯行でしたが、北海道、埼玉、千葉、栃木県でも被害が確認されました。
重機は埼玉県の解体業者らに、車は暴力団らに売却していたということです。
捕まったメンバーは、暴走族の先輩後輩、覚せい剤仲間。
県警は昨年1月、自宅の隠し穴にいた主犯格の男を強盗傷害の疑いで逮捕、捜査を進めていました。
主犯格の男は「(窃盗は)カブトムシを捕るのと同じ」などと供述しています。
「盗めないと聞くと、がぜん盗む気が起きる。裁判は自分の犯罪を評価してもらう場」などと豪語。
約4500件の犯行を自供したということです。
泥棒を職業にする人間というのは、非常に偏った考え方の持ち主です。
特にこの窃盗団の主犯格の人物は、「盗みはカブトムシを捕るのと同じ。裁判は自分の犯罪評価の場。」と供述するなど、窃盗そのものの緊張感、刺激を楽しんでいたかのようです。
実際に何パーセントかの泥棒にはこういったタイプがいます。
窃盗症(せっとうしょう)っていうそうです。
経済的な理由など一見して他人に理解できる理由ではなく、窃盗自体の衝動により反復的に実行してしまう症状を言うそうで、精神疾患の一種だということです。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア』より抜粋)
「利益のための窃盗」ではなく「窃盗のための窃盗」といわれます。
その衝動により窃盗行為を行い、実行時に緊張感を味わい、成功時に開放感・満足感を得る。
窃盗の対象物や窃盗の結果に対しては関心がなく、一般にはほとんど価値がないものである場合も多く、盗品は、廃棄・未使用のまま隠匿・他人への譲渡の他、まれには、現場に返却される場合もあります。
その原因はうつ病や性的虐待・性的葛藤との関連づけが試みられており、摂食障害や月経等との関係が注目されているそうです。
防犯の仕事をしているといろんな泥棒の事例を知る機会があります。
「なぜ泥棒をするのか」という原因を考えると、最も多いのがやはり「手っ取り早くお金が稼げる(と考えている)」ということです。
「経済的理由」といってもお金が目的であり、貧しくて食べるのにも苦労して・・といった理由での窃盗はほとんどなく、働くことができるだけの体力もあるのに「窃盗」を職業?に選択してしまったのでしょう。
外国人の窃盗団はまずこのタイプといっていいと思います。日本との貧困の差がそれに拍車をかけています。
今回の窃盗犯は日本人で、暴走族。覚せい剤の購入費用などにかせいだお金は使用していたのでしょう。
裁判が自分の犯罪の評価の場・・という考え方。少しも反省などしていないことがわかります。
投稿者: スタッフ (2007年3月15日 09:47)