今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
仏像すり替え、静岡県の2寺。
静岡で2件、仏像のすり替えが行われていました。
●静岡県牧之原市仁田の薬師堂で如来像が、偽物にすり替えられていたことが3日、分かった。
●約13キロ離れた同県島田市の寺でも観音像がすり替えられる事件が発生していた。
県警牧之原署は両事件に関連があるとみて窃盗容疑で捜査しています。
調べでは、すり替えられたのは、地元の仁田町内会が管理する薬師堂で木箱に入れられてまつられていた木製の仁田薬師如来像(高さ約60センチ)。7月13日朝に供養祭の準備に来た住民らが、木箱の代わりに金色の同じ大きさの木像が置かれているのに気付きました。
如来像は、300年以上前に開山した寺院の本尊だったといわれています。近くの住民によると、すり替えに気付く1週間前に掃除した際には普段と変わりなかったということです。
薬師堂は数年前に出入り口のガラスが割られ、段ボールでふさいだ状態だったということで、防犯装置の有無に関しての記述はなく、何も防犯対策がされていなかったのではないかと推測されます。
如来像は盗難防止のため近くの公民館にしまわれたまま行方不明になっていましたが、82年に押し入れの中から発見されました。(8月3日毎日新聞より抜粋)
仏像の盗難というのは全国で発生していますが、わざわざ偽物とすり替えるというのは初めて聞きました。代わりに置かれていた木像の写真も掲載されていましたが、そんな簡易なものではなく、なぜわざわざ・・という気がします。
仏像などの場合、マニアが自分の収集のために盗む場合と、換金のために盗む場合があります。
古美術として海外に高い価格で販売できるようです。
重要文化財などではない方が足が着かないと泥棒には狙われる傾向にあります。このあたりも「うちには盗られるものはない」というお寺側の考えと泥棒の考えは違うようです。
お寺に関しては、敷地内に入った時点で確認できるよう赤外線センサーなので侵入警戒を行う、防犯監視カメラを設置する、放火対策に炎センサーを設置する、賽銭箱を持ち上げられたらベルが鳴るようにする・・・、仏像や宝物を置いている場所に侵入警戒システムを設置する・・・といった防犯対策が有効です。
http://www.securityhouse.net/location/temple/
投稿者: スタッフ (2008年8月 4日 09:27)