今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
警備ステッカーだけでは空き巣対策にはならない
9月7日産経新聞に近畿など6府県で5年間にわたり空き巣を繰り返し約4500万円を盗んでいた男らがの供述が掲載されていました。
●「警備会社のステッカーがある家と防犯 カメラ付のマンションは避けていた」
●「ガラスが割られるなど、すでに荒らされた形跡がある家は狙わない」
●2人は空き巣に入る物件を探す際、マンションは防犯カメラ、一戸建ては警備会社のステッカーの有無を外から確認。「カメラに映ると、顔を隠していても体型で刑事にばれる可能性がある」
●過去、高級住宅街の一戸建てを専門に現金だけを盗んでいたが、「最近は警備システムがしっかりしているのでマンションにターゲットを変えた」
などと供述しています。
この新聞記事を見て「警備会社の警備ステッカーだけ売って欲しい」「自分で自作しようか」といった内容のブログが数多く紹介されていました。
しかしながら、ステッカーだけの場合、防犯のプロや泥棒にはすぐに分かってしまいます。
よく大手警備会社のステッカーがインターネットオークションなどで売られていますが、泥棒は下見の時に「防犯カメラ・防犯システム、警備会社のシステム」が設置されている物件を確認し、犯行対象として嫌います。つまり「泥棒の嫌いな条件」なのです。
その時にステッカーだけを見ているか?というとそうではなく、ベルやサイレン、フラッシュライト、防犯カメラ、侵入検知センサーの場所なども見ています。つまりステッカーだけ、というのはすぐにプロから見れば分かるものなのです。
ダミーカメラもしかりで、本当のカメラとまったく同じ仕様でないとすぐに分かります。
泥棒も侵入のプロであることを忘れてはなりません。
過去に泥棒に入られた家が狙われないかというとそうではなく、結構同じ家に何度も入られている被害を聞きます。
侵入しやすい環境を変えないとそういうことにもなりかねません。
やはり究極の防犯 対策は、防犯 対策として防犯システム、防犯 カメラなどを導入するとともに、それに依存しすぎず防犯 意識を常日頃から持ち続けることであるといえます。
投稿者: スタッフ (2008年9月 9日 13:40)