今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
千葉県幼児殺害事件解決に防犯カメラが活躍
あいつぐ子供達を襲った惨劇に多くの方が不安と憤りを感じていると思います。
7月21日午後0時35分ごろ、千葉県東金市東上宿の住宅街にある資材置き場で、プレハブ小屋に背をもたせかけた女児が全裸で倒れていると110番がありました。女児は病院に搬送されたが、死亡が確認されました。女児は同市田間の看護師(37)の次女で保育園児、幸満(ゆきまろ)ちゃん(5)と判明。県警は幸満ちゃんがはだしだったことなどから死体遺棄事件と断定、捜査本部を設置して80人態勢で捜査を始めました。
また、幸満ちゃんのものとみられる衣服と靴は、現場から約100メートル離れたマンション駐車場に止めた車の脇にあった袋の中から見つかりました。
幸満ちゃんが倒れていた現場は、道路を挟んで公園のはす向かいに建設資材置き場のプレハブ小屋にもたせかけるような姿勢で、足を路上に投げ出すような状態。
現場はJR東金駅から南に約500メートルの住宅街で、幸満ちゃんの自宅からは約1キロ。近くに小、中学校があり、東金南公園は親子連れでにぎわうということです。
東金署捜査本部は24日までに、遺留品を入れた2つのレジ袋が見つかったマンション駐車場付近を撮影したとみられる防犯ビデオの提出を受け、不審な人物や車両が写っていないか分析を始めました。
マンションの防犯カメラは複数設置されており、玄関の出入りを撮影するためマンションの外を向いた防犯カメラや、マンション敷地内を監視する防犯カメラがあり、捜査本部は周辺の様子が分かる有力な手掛かりになるとみています。
一方、衣類と靴が入っていたレジ袋も大手スーパーと千葉県内で展開するチェーン店のものだったことが判明したため、市内のスーパーから過去2週間分、チェーン店からは1週間分の防犯カメラで録画したビデオの提出を受け、店に出入りする不審者の洗い出しに全力を挙げています。
子供の防犯対策として学校や保育園はもとより公園、通学路、駐車場、マンション共有部などに防犯カメラを設置することが当たり前の世の中になってきました。
防犯カメラで犯罪がなくなるわけではありませんが、防犯カメラが設置されていることで「見られている」という意識が働き、犯罪をあきらめる、途中で断念する可能性がある(抑止効果)と、今回のように事件が発生した時に犯人を特定するために現場の状況確認ができるという効果があります。
しかし、実際には、防犯カメラを設置しているといっても、保守メンテナンスが実施されていなかったため、うまく録画できていなかったり、カメラが曇っていたり、方向をいたずらされていたり、映像が鮮明でない、逆光で顔が見えない・・といったことも多いようです。
ここ数年で防犯カメラの性能も飛躍的に良くなりました。ビデオではなくハードディスクに録画することでテープの交換も不要になっていますし、逆光補正機能や赤外線照明内蔵機能などを持った防犯カメラも安価で設置できるようになりました。逆光でも暗闇でも、鮮明な画像で確認できます。
犯人逮捕のためには、顔や服装などの特徴が鮮明にわかる必要があります。
防犯カメラの性能を見直すこと、保守メンテナンスを定期的に実施することなどが必要です。
投稿者: スタッフ (2008年9月25日 09:17)