今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
トイレの部品を盗まれ、店内水浸しで臨時休業。パチンコ店。
「盗まれるモノは何もない」・・多くの方がよく口にする言葉です。
泥棒がとんでもないものを盗み、想像もしなかった被害に遭った名古屋のパチンコ店での事例をご紹介しましよう。
29日 パチンコ店のトイレを水浸しにして営業を妨害したとして、愛知県警北署は29日、名古屋市北区城東町、無職男(41)=別の窃盗罪で起訴=を威力業務妨害容疑で再逮捕しました。
店は浸水の影響ですべてのパチンコ台(320台)の稼働が停止し、臨時休業する騒ぎとなりました。
調べでは、男は8月15日午後2時40分ごろ、同区内のパチンコ店1階の男子トイレで、温水洗浄便座用の給水ホースと止水栓を工具で外し、トイレを水浸しにしたうえ、床下のパチンコ玉を循環させる機械も浸水させ、パチンコ台の稼働を停止させるなどした疑い。
「自宅の温水洗浄便座が壊れたので部品を盗んで直すつもりだった。外せば水があふれることは分かっていた」と容疑を認めているということです。
男は逃走していましたが、別の万引き容疑で逮捕されました。
店の清掃は事件翌日の深夜までかかり、休業時間分の売り上げや修理費などは計約480万円に上ったということです。
(9月30日毎日新聞より一部抜粋)
まさかトイレの温水洗浄便座用の給水ホースと止水栓を盗まれるとは、世の中の誰も思っていないでしょう。その「まさか」が発生し、結局店舗が受けた被害は、大掛かりな店舗の清掃、休業、機械の修理の費用です。約480万円ということですが、多分従業員の人件費などは入っていないと思われますので、そうした間接経費を加えると、被害額はもっと増えるものと思われます。
今回のパチンコ店ほどでないにしても、泥棒に侵入されると、たとえ「盗まれた物がなかった」としても
ガラスや扉をこじ開けられたらその修繕費が必要ですし、警察による現場検証の時間も含め営業できないため、その間の売上も利益もなくなります。
やはり、泥棒には「狙わせない」ということが最も大切であることがわかります。
投稿者: スタッフ (2008年9月30日 09:16)