今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ゴミ袋に部屋番号を書くことはどうか?
仙台市太白区の太白第二町内会が6日までに、アパートの住人を対象に、ごみ袋に部屋番号を書いてごみを出すよう求める通知を集積所に表示しました。
町内会によると、ごみ出しにルーズな人が多く、市のごみ有料化開始を機に責任の所在を明らかにする目的で行ったということです。
住民の間では理解を示す声がある一方、「排出者の特定につながり、行き過ぎではないか」という指摘が出ています。
町内会の話では、アパートの住人は収集日を守らなかったり、指定の袋に入れなかったりすることがあるということでした。
汚物を入れても、きちんと袋の口をしばらずに出すこともあり、カラスが食い散らかし、町内会の人が後始末を強いられることが珍しくない状態です。
町内会は「ルールを守らずに迷惑を掛ける人がいる以上、責任の所在を明確にする措置を取るべきだ」と、有料化前の役員会で部屋番号の明記を求めることを決定。ただ、強制ではないとしています。
「町内会の人の大変さを考えれば仕方ない。きちんと出せば後ろめたいことはない」
「個人情報保護の観点からまずいと思うし、自分も書かない」
と、賛否両論となっています。(10月7日河北新報より一部抜粋)
町内会のゴミ問題は、収集日を守らなかったり、分別がきちんとできていないなどで、多くの町内会が頭をかかえています。
最近は、段ボールや本・古新聞・大型ゴミなどのゴミを勝手に持ち去る「ゴミ泥棒」も出現しています。
私も、ゴミ置き場にトラックが横付けになっていて勝手にゴミを乗せて立ち去るのを目撃しました。
一瞬のことで、「何があったのか?」と思ったときにはトラックは過ぎ去っていました。
こうした問題を解決するには
1)町内できちんと話し合い、ルールを決定する。
2)ルールに違反した場合に掃除するなども考える。
3)分別方法など知らない場合には教える。
4)防犯カメラで録画する。
といった方法があります。
今回の町内会のように氏名、部屋番号ではなく、ID番号など暗号を記入するのでも不正に対する「抑止効果」にはなるものと考えます。
泥棒は下見の時に、ゴミ置き場の様子を見て、その町内のコミュニティ度を図ります。ゴミの日以外にゴミが出されていたり、ゴミで散らかっている地域は「泥棒にとって侵入しやすい地域」
コミュニティが形成されていることは泥棒にとって「侵入しにくい嫌いな環境」です。
又、出されたゴミを持ち帰り、その中から個人情報の記載されたものを探し出し、振り込め詐欺など別の犯罪やストーカーなどを起こす・・といったこともあります。
たかがゴミ、されどゴミ。ナポリではこのゴミ問題で暴動まで起こりました。
日本でも近所で揉めて、人間関係が悪くなる話は良く聞きます。
不正が発生しにくよう対策をお勧めします。
投稿者: スタッフ (2008年10月 7日 14:12)