今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
京都の寺院で毘沙門天像1体
京都市山科区にある天台宗の門跡寺院「毘沙門堂」本堂から、毘沙門天像1体がなくなっていたことが22日分かりました。「毘沙門堂」はセキュリティハウス本部から車で15分もかからない距離にある寺で
ちょっとびっくりしました。
調べや寺の説明によると、毘沙門天像は鎌倉時代初期の作と伝えられ、高さ約60センチ。文化財指定はされていません。17日夕方まで、本尊を安置する厨子(ずし)の前に置かれていましたが、18日朝、掃除に入った僧侶がなくなっていることに気付きました。幸いにも本尊の毘沙門天像は無事でした。
本堂は早朝から夕方まで誰でも拝観可能。夜間も裏口は施錠していないということです。
(10月22日毎日新聞より一部抜粋)
先日は足利尊氏像の手が盗まれていましたが、今度は毘沙門天像。
静岡でも30件ほどの仏像盗難やすり替え事件が発生しています。
こういう仏像を欲しいマニアはたくさんいます。そういうマニア自身の犯行もありますが、多くは換金目的。古美術商に持ち込んだり、ネットオークションをしたりして換金します。
そんな時には、重要文化財になっていないほうがアシがつきにくくいいそうです。
自由に参拝できる環境が、泥棒にとっては「泥棒しやすい環境」になってしまっています。
防犯カメラや防犯システムで、不審者がある一定エリア以上に入ってきたらベルやサイレンで威嚇撃退するとともに、自動録画する、携帯電話に動画通報する、といった対策をお勧めします。
神社仏閣の防犯対策は、建物内に入らせないこと。仏像や賽銭箱に近づけないことがポイントです。
又、参拝者の可能性がある場所では音声メッセージでの警告をお勧めします。
中には人が近づくとお経が自動的に流れるようにしているお寺や、足元を道に沿って照明を自動点灯するお寺もあります。
何かあっては取り返しがつかない。そんな神社仏閣には寺社向け防犯システムによる対策をお勧めします。
投稿者: スタッフ (2008年10月22日 14:00)