今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
都内マンション拠点の振り込め詐欺。月給で土曜休日。
都内マンション拠点の振り込め詐欺、被害総額12億円超
北海道警が振り込め詐欺グループの男6人を摘発した事件で、全国の高齢者らからだまし取った総額は、12億円以上となる見通しであることがわかった。
逮捕された札幌市白石区、会社員男(27)、新潟県柏崎市、工員男(24)の両被告(いずれも詐欺罪で公判中)はグループに加わった2006年初め以降、「月平均約2500万〜3000万円をだまし取った」と供述しているという。
捜査関係者によると、グループ内で、被害者に電話を掛ける役割だった両被告は、月額「18万〜20万円」の基本給を受けとっていたほか、自分の電話で詐欺が成功する度に、別途5万円の「成功報酬」も受け取っており、合わせて月に100万〜200万円を手にしていたという。
グループは、東京都内のマンションの拠点を「支店」、詐欺の電話は「仕事」、被害者を「客」などとそれぞれ呼び合い、土曜日を除いたほぼ毎日、詐欺電話を掛けていた。
(11月19日読売新聞)
拠点を「支店」、詐欺電話を「仕事」、被害者を「客」と呼び、月給と成功報酬を受け取るというのは、まるで会社勤務のようです。
振り込み詐欺の平成20年上半期の認知件数は11903件(前年同時期より4225件増)、被害金額は166億8813万(前年同時期より62億500万円増)と非常に増加しており、又被害額も高額です。
息子や孫など親族を装い、会社でのトラブル、横領の補填金、交通事故の示談金などを騙し取る「オレオレ詐欺」、架空の事実を口実として文章などを送付し金品を要求し騙し取る「架空請求詐欺」、実際には融資をしないにもかかわらず融資する旨の文章などを送付し融資を申し込んできたものに対し保証金などの名目に振り込ませる「融資保証金詐欺」。
最近多いのは税務署や社会保険庁を装い税金の還付等に必要な手続きを装って被害者にATMを操作させ被害者が気が付かないまま口座間送金をさせる「還付金詐欺」。
ATMで警察官などが警備したりしていると、バイク便などで送らせたり、いろいろと方法を変え、口実を変えて犯行を繰り返しています。振り込め詐欺の実態
引き続き注意が必要です。
振り込め詐欺に遭わないために
● 絶対に一人で悩まない。第三者に相談する。
● 振り込みを急がない。急がせるのは犯人の罠。
● 弁護士や警察、保険会社がその場で示談の話をすることはない。
● 電話の場合は、会社名などを確認し、電話帳やホームページで調べる。相手が言った電話番号には掛けない。
● 「録音する」と電話相手に伝える。
● 請求書などは無視する。絶対にこちらから電話をしたりしない。
● 息子や孫との関係を強化、久しぶりという状態を避ける。
投稿者: スタッフ (2008年11月20日 10:45)