今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
まぬけな放火犯
「放火」が相変わらず火災原因の第一位ですが、ちょっと間抜けな放火犯をご紹介します。
●まぬけな放火犯逮捕 火を付け2階からダイブ、骨折(11月13日産経新聞より抜粋)
6月20日午後4時10分ごろ、当時住んでいた八千代町村貫の倉庫兼住宅2階の廊下に灯油をまいてマッチで火を付け、壁や天井など約70平方メートルを焼いた疑い。
「大家に金を借りようと思ったが断られたのでやった」と容疑を認めている。
容疑者は火を付けた後、逃走しようと2階の窓から飛び降りたが、着地に失敗し、両足と腰の骨を折る重傷を負って入院していた。
●「消火が生きがい」元消防団員が連続放火、再逮捕(11月21日産経新聞より抜粋)
8月15日午後10時ごろ、東松山市上唐地の車庫や納屋に、ライターで火をつけた疑い。「消火活動に生きがいを感じていたが、出動する機会がなかったので自分で火をつけた」などと供述しているという。
容疑者は現場に真っ先に駆けつけて消火活動に加わり、その様子を携帯電話のカメラで撮影し、ブログに書いていたという。付近では今年3月から14、15件の不審火があり、関与を認めているという。
●<結婚式場放火>既婚男 「延期させどちら選ぶか決断しようと…」 (11月16日毎日新聞より抜粋)
自分の結婚式当日に式場施設に放火した会社員(39)。
男は既婚者だが、別の20代女性と挙式を予定しており、「火事になれば結婚式が延期されると思った。その間に妻と女性(新婦)のどちらを選ぶか、決めるつもりだった」と動機を供述している。
10月25日午前2時20分ごろ、北杜市小淵沢町の総合リゾート施設「リゾナーレ小淵沢」に侵入、1階の通路にガソリン約7リットルをまいて火を付け、通路の床や壁約8平方メートルを焦がした。
結婚式前日になっても妻がいることを女性に打ち明けられず悩んだ末に、25日未明に放火。式場に電話し、「25日は営業しますか」と計3回問い合わせ、延期になるか確かめていた。
この3人の放火犯に一つだけ共通していることがあります。
それは「非常に身勝手な理由で放火している」ということです。
犯罪を起こす人間というのは非常に身勝手であり、冷静な判断、平等な判断ができない傾向が非常に強いです。
こういう安易な、馬鹿げた理由で放火をされた方はたまったものではありませんが、実際には「放火」され焼けてしまった建物だけが残ります。ホテルなどは長期に営業ができないということで収入そのものがなくなってしまいます。
放火対策
● 燃やす材料になるようなダンボール箱、古新聞、古雑誌などを屋外に置いておかない。
● 敷地内に自由に入れるようにしない。塀、門扉、フェンスなどで囲う。
● 死角にならないよう見通しを良くする。
● 炎を検知する炎センサーを設置し、炎の状態で検知し、周囲に知らせる。
● 侵入者を検知する防犯システムなどを設置し、不審者を敷地内に入れない。
投稿者: スタッフ (2008年11月21日 09:15)