今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
爆窃団? 渋谷西武百貨店
全国で暗躍している「爆窃団」
今度は渋谷の西武百貨店 8階の宝飾売り場が被害に遭いました。
4月2日朝、8階の宝飾売り場から、100点以上の指輪やネックレスなどが盗まれているのが見つかりました。同店8階の階段付近の壁が破壊され大きな穴(直径数十センチ)が開いており、警察ではは全国で被害が多発している「爆窃団」の犯行とみて調べています。
防犯カメラの映像から、同日午前2時20分から同3時10分にかけての犯行とみられています。
3月26日には新宿区西新宿1の量販店「ヨドバシカメラ時計総合館」(地上5階、地下2階建て)2階のガラス製ショーケースが割られ、外国製腕時計約300個(約3000万円相当)が盗まれています。
爆窃団の犯行の特徴は、建物に穴を開けるなどで侵入し、数分で根こそぎ盗み出すという荒っぽい手口。短時間化、分業化、凶悪化といった特徴があります。
ビルとビルの狭い間に油圧ジャッキを設置し、一方の壁に押し当てた材木をテコ代わりにして一気に壁を破るのが典型的な侵入方法です。
1980年代後半に香港から流入。東京や大阪で被害が頻発したため、警察が摘発に乗り出し、98年ごろには沈静化.
しかし2005年ごろから東京・有楽町を中心に宝石店の壁が破られる被害が再び発生、現在は全国で被害が発生しています。
全国でも百貨店や量販店だけでなく宝石貴金属店を狙った犯行が多発しており、いずれにしても短時間(数分)で犯行を終えるため従来の警備システムだけでは間に合わないことが多いのです。
警備システムに付加して爆窃団に対する抜本的な対策をとることが必要となっています。
対策として犯行を継続させないよう霧での視界を遮る方法をお勧めします。又、貴金属はシャッター付きのショーケースに入れるなど簡単に割ったりできないようにすることが効果的です。