今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
仏像盗難:被害計155点、1200万円 古物商2人追送致 /静岡
「仏像泥棒」という罰の当たる犯罪が今年静岡で発生し、ニュースを賑わしていました。
逮捕された犯人の二人は、06年頃から23件の窃盗を繰り返していました。
◇「金欲しかった」
県内で相次いで発覚した仏像盗難事件で、島田署などの合同捜査班は5日、06年ごろから23件の窃盗事件を繰り返したとして、藤枝市本町1の古物商M(55)=窃盗罪などで起訴=と、島田市向谷1の古物商N(62)=同=を建造物侵入と窃盗の疑いで静岡地検に追送致した。
被害は計25件(起訴の2件含む)で仏像など計155点、総額約1200万円に上る。これで合同捜査班の捜査は終結した。
調べでは、2人は06年ごろから今年9月まで、掛川市から静岡市までの地域で、無人の寺などに侵入し仏像などを盗んだ疑い。2人とも「金が欲しかった」と容疑を認めているという。
盗んだ仏像などは県内で実施された競売で売却し、約500万円の利益は2人で折半して生活費などに充てたとみられる。2人とも消費者金融に数百万の借金を抱え、生活に困っていたという。
被害の最高額は島田市尾川の法蔵寺から盗んだとされる千手観音像で時価約300万円相当。合同捜査班が購入者から任意提出を受けて調べていた仏像20体のうち8体は持ち主が分かり、慈光院(藤枝市)、長翁寺(旧大井川町)、法明寺(菊川市)、大日堂(掛川市)にそれぞれ返還された。
立件された25件で、今年被害届が出された18件30体のうち、4件4体は別の金色の仏像にすり替えられていた。2人は「発覚を遅らせるためだった」と供述しているという。
また2人は空き巣を3件繰り返した疑いもあり、被害品155点の中には着物や喪服約80点が含まれている。
(12月6日 毎日新聞)
「消費者金融に多額の借金があり金に困ってやった」
二人とも古美術商ですから、盗んだ仏像の換金はルートがあったのでしょう。
25件、多くが無人の寺であったといいますから、無警戒であったのだと思います。
やはり、無警戒、防犯システムや防犯カメラが何も設置されていない場所というのは狙われます。
まして、重要文化財でない方が仏像は足がつきにくいということがあります。
盗まれて今回は多くが戻ってきましたが、戻らなかった仏像もあります。
又、途中で破損しないとも限りません。
やはり、防犯対策をきちんと行うことをお勧めします。
仏像を守るための3箇条
1)不審者が仏像に近づいたらその場で音と光で威嚇撃退すると同時に、携帯電話に通報が入るシステムを導入する。
2)放火に対しても、10メートル先の7センチの炎を検知し、音と光で報知すると同時に、携帯電話に通報が入るシステムを導入する。
3)防犯カメラで自動録画する。
投稿者: スタッフ (2008年12月 8日 09:44)