今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ベトナム人窃盗団 運び屋は副機長。
関東、関西地方などのドラッグストアなどでは、2006年頃から万引き事件が多発していました。
これまでに窃盗の実行犯71人と、盗品と知りながら買った14人が逮捕されています。
今回逮捕されたのは運び屋。盗品を運ぶ役目ですが、なんと、ベトナム航空の副機長でした。
ベトナム人窃盗団「運び役」副機長逮捕…空港検査すり抜け(12月17日読売新聞)
山口、兵庫、大阪、埼玉、愛知など14府県警の合同捜査本部は17日、ベトナム人窃盗団が日本で盗んだ化粧品などを国外に持ち出そうとしたとして、ベトナム航空の副機長 容疑者(33)を盗品等運搬の疑いで逮捕した。
容疑者は「盗品とは知らなかった」と容疑を否認しているが、「これまでに2、3回持ち帰り、本国の女性から1回あたり100ドルの報酬をもらった」と供述している。
捜査本部は、本国で人気の化粧品などを転売するため、一般乗客より手荷物検査が手薄な乗務員を運び役にした組織的な犯行とみて、流通ルートを解明する。
山口県警幹部によると、容疑者は7月11日、兵庫県姫路市花田町、T被告(32)(盗品等有償譲り受け罪で公判中)から宅配便で送られた化粧品やジーパン計27点(数万円相当)を盗品と知りながら、宿泊していた大阪府内のホテルから関西空港に持ち運んだ疑い。
容疑者は他の盗品と合わせ、段ボール4箱分(総額数十万円)をスーツケースに入れて機内に持ち込み、ベトナムに運んだとみられる。
山口県警下松署がT被告の自宅から押収した宅配便発送伝票から、容疑者が運び役として浮上した。他の機長を含む複数の乗務員あての伝票もあったという。
まだまだ逮捕者は増えるのではないかと推測されます。
本人は小遣い稼ぎのつもりだったのかもしれませんが、とんだ「盗品の航空便」でした。
ドラッグストアの万引きに関しては、先日も盗品を買い取って販売していた会社社長と、実行犯が逮捕されていました。「かごダッシュ」といって、ネットで募集した少年に万引きをさせていました。
ドラッグストアの商品は小さく、万引きがしやすいということに付け加え、盗品を買取る会社もあるのですから、狙われるは当たり前です。
だからこそ、きちんとした防犯対策をとらないと、「実行しやすい店」とますます被害が増えることになりかねません。
ドラッグストアの万引き対策
● 店内に死角を作らない。死角には防犯カメラ、防犯ミラーを設置する。
● ダミーカメラもホンモノと同じ仕様のものを使用し、ホンモノと混ぜて、設置台数を増やす。
● 店員の目に付く場所に人気商品や万引きされやすい商品を陳列する。
● POPで死角にならないように注意する。
● 複数でやってくる客には注意する。
● 店員がお客様の来店時には顔を見て「いらっしゃいませ」と大きな声で挨拶する。
● 店内のレイアウトはすっきりと、見通しを良くする。
● 万引き防止システムを導入する。ゲートが設置されているだけでも抑止効果がある。
といった方法をできる限り複数実施することが重要です。
投稿者: スタッフ (2008年12月18日 10:03)