今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
中国で盗まれた携帯電話が流通している?!
携帯電話ショップから盗まれた携帯電話は、中国で流通しているようです。
日本製携帯、中国で大量“闇”流通 盗難品か(産経新聞12月28日)
中国で出所が分からない日本製携帯電話が大量に出回り、一部は中国人が日本で不正購入し、中国に運び出していることが27日、分かった。最近では携帯価格の上昇に伴い、携帯販売店から盗んで運び出している可能性も高いという。日本製携帯電話は中国でステータスが高く、高値で売買される。警察当局は日本製人気を背景に、携帯が不正な手段で中国に流出しているとみて捜査している。
最近でも12月6日には神奈川県の店から49台、8日に静岡市の店から104台、19〜20日に群馬県内の2店から計180台など大量盗難が起こっている。
盗まれた携帯の大半が個人データが入った「SIMカード」を誰でも差し替えられるドコモとソフトバンクの携帯。自分のSIMカードを盗んだ携帯に差し込めば自分の携帯になる。店でしかSIMカードを差し替えられないauでは被害が確認されていない。被害総数は明らかなだけで3000台を超え、いずれも中国や欧州でも使えるタイプの機種だった。
警察庁は携帯を狙った中国人窃盗団の過去の摘発例から「海外に送っている可能性は否定できない」とコメント。捜査幹部は「何らかのルートで中国に流れている」とみている。
中国在住の日本人によると、日本製携帯は中国の携帯ショップやネットで4000元(約5万円)前後の高値で売られ、中国で売っていないはずの機種がネットの人気ランクに入るほど取引されている。
中国の販売業者によれば、このうち多くが、買い付け役の中国人が日本人の偽名を使って大量購入し、中国に持ち出している。本人確認をしなければ携帯電話不正利用防止法違反だが、店側は中国人と知っていても「お得意さま」なので見逃しているという。
しかし昨秋、携帯各社が本体価格を通話料に転嫁させて安く抑える方式を相次いで廃止したため、携帯価格が上昇。一般的に以前、3万円台で購入できた人気機種が5万円程度になった。
このころから、大量盗難が急増。携帯事業者は「本体の高額化と契約時の個人確認の強化で偽名購入者の一部が大量窃盗という実力行使にシフトしたのでは」とみている。
携帯電話ショップが窃盗対象となっている背景には、こうしたことがあったのですね。
中国の経済力が高まり、一人1台携帯電話を持つようになると、その人口からしてもものすごい数の携帯電話が必要ということになります。世界的にコーヒーの需要が増えたのも中国人が1杯数十円のウーロン茶から数百円のコーヒーを飲むだけの経済的余裕ができたことが背景という話を聞いたことがありますが、日本製の携帯電話がステータスで人気があることが携帯電話大量窃盗の背景とは・・・。
携帯電話ショップ自身の防犯対策をきちんと実施することが急務です。
携帯電話そのものが今防犯システムの主要な部分になってきています。
警備会社にオンラインしないシステム(自分で守る自主機械警備システム)の場合、何か異常が発生した時に通報は携帯電話に入ります。
音声メッセージ、メール、動画といったいろいろな方法で離れた場所で発生した異常を知ることができるのです。
特にリアルタイムの動画を送信するタイプの防犯システムは、何が発生しているのかを携帯電話に自動送信してきますのでこれからの防犯対策としてお勧めです。
投稿者: スタッフ (2009年1月 5日 14:15)