今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
タクシー料金踏み倒し
タクシー強盗やタクシー強盗殺人のニュースの記憶もまだ鮮明なこの時期、タクシーに乗車すると、職業柄防犯に関して話題にしてしまいます。
先週金曜日神戸三ノ宮から中距離タクシーに乗った時、タクシーの運転手からちょっと興味深い話を聞きました。
「タクシー強盗」とか最近は物騒なので大変ですよね」
「でも、タクシー強盗に遭うのは、交通事故に遭うより可能性が低いからそれほど気にしていないけれど、腹がたつのはタクシー料金踏み倒しだよ。今までに7回やられたことがある。先日もあるマンションで下ろして、なかなかもどってこないので見に行くと、駐車場から反対側に逃げる道があった。高速代金などがかかっているときは自腹になるので、疲れが倍増するし、腹が立つよ」
「計画的なんですね」
「そうした犯人は乗る前に運転手の顔を見よるねん」
「優しそうかどうか見てるんですか?」
「最初は犯行しやすいか顔で判断されているのかと思ったけど、最近気が付いた。あれは、前に乗ってタクシー料金踏み倒しした時の運転手かどうかを顔見て調べているんや。客の顔をそれほど覚えていないけれど、場所名を言われたら思い出す。だから同じ運転手に当たらないように、乗る前にしっかり運転手の顔を見てから乗るかどうか判断しとるねん」
と、こういう会話をしながら神戸の街を夜走っていました。
被害に遭った場所名などはタクシー仲間にも流し、気をつけるようにしているということです。
先日のタクシー強盗殺人はまだ犯人が捕まっていません。
あるタクシー会社では防犯カメラを全車両に掲載させるというニュースもありました。
プライバシーの問題もあるでしょうが、こうしたご時世ですので防犯カメラもしかたがないというのが一般化しそうです。但し、録画した映像の取扱いに関しては厳重に管理する必要が出てきます。目的以外での使用が許されないのはもちろんのこと、映像は厳重に取扱い、問題がなかった映像はきちんと責任をもって消去する。そうした運営ルールづくりが求められると思います。
タクシードライバーを守るための防犯グッズとして首を守るものも販売されています。
密室であるタクシー。いろいろなことに運転手は気をつける必要があります。
投稿者: スタッフ (2009年1月20日 14:41)