今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
タイヤ窃盗団、トラック窃盗団
泥棒の盗むものは世情を反映している・・・
金属盗難しかり、農作物盗難しかり。
その背景には中国での建築ラッシュによる金属価格の高騰や、農作物のインターネットでの販売などがあります。
タイヤや大型トラックを盗む窃盗団があるのも、ロシア、中東、東南アジア、南米など海外での需要があります。日本製品は故障が少なく中古でも非常に人気があり、海外で中古タイヤや大型トラックが高額で転売できることが犯罪の背景にあるのです。
タイヤの窃盗犯の犯行手口はというと、幹線道路沿いのタイヤ販売店やリサイクルショップ、自動車整備工場などから一晩に大量のタイヤを盗み、保管場所に盗品を隠してから、自動車解体業者などに売りさばいたり輸出するというものです。
先日逮捕された日系ブラジル人らの窃盗団は高岡市の伏木港に盗品を保管していました。
その港から海外に転売していたと見られます。
又先日逮捕された大型トラック窃盗団の手口はというと建材会社や運送会社の駐車場に止めてある大型ダンプを夜間侵入して盗み、盗んだ車両は自己保有の整備工場で分解し、主に海外に転売するというものでした。
こういった屋外に置かれている自動車やトラック、タイヤ、電線や金属などを管理している場合、「こんな大きなモノが盗まれるわけがない・・・」といった思い込みは厳禁です。
泥棒からしてみると、「屋外に現金が置かれている」ようなものなんです。
もはやどんなモノでも盗まれる時代であると考えるべきだと思います。
泥棒は「何も対策をしていない・・」ということがわかると侵入し、大型運搬用車両を横付けし、根こそぎ持っていきます。
先日中古車センターに納入させていただいたのが「見える自主機械警備システム」です。
屋外の展示車、特に目に付くように道路沿いの目立つ場所に置いてある外車など人気車に対していたずらが多いということでオーナーは悩まれていました。
中古車を展示しているスペースに夜間侵入する侵入者を赤外線センサーが捕らえ、経営者のFOMA携帯電話に画像を送付するシステムを導入いただきました。展示場ではセンサーが侵入者を検知すると音声で威嚇します。その音声はオーナーが自分で録音することができます。
展示車の盗難やいたずら防止に導入いただいたのですが、もう一つ、経営者が喜ばれたことがあります。
それは、「見える自主機械警備システム」なら見たい時にいつでもどこでも動画で確認できるという点です。カメラの映像を携帯電話を操作して簡単に状況確認することができるので非常に喜ばれました。
こういった防犯対策を行うことで、下見をする泥棒に対しても抑止効果が働き、侵入対象から外させることができるのです。
やはり防犯対策の基本は「予防」にあります。
犯罪が発生しにくい環境(泥棒が嫌がる環境)を作ることこそ大切です。
投稿者: スタッフ (2007年4月 6日 09:58)