今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
振り込め詐欺のメンバーが都内中国マフィアとつながり
窃盗認知件数が減ったのは振り込め詐欺にシフトが変わったのではないか・・との推測を個人的にしていたのですが、振り込め詐欺のメンバーが中国マフィアと密接な関係があったのがわかりました。
宮城県警に逮捕された東京都内の振り込め詐欺グループの男が、都内の中国人マフィアと密接につながっていることが20日、警視庁と県警の調べで分かりました。
●男は、中国マフィアのトップが実質的に経営する会社の社長を務めている
●中国マフィアが関与した疑いのある恐喝事件の関係先として自宅を警視庁に家宅捜索されていた。
警視庁などはマフィアが安定した資金源を獲得するため、振り込め詐欺に進出した疑いがあるとみています。中国人マフィアと振り込め詐欺グループの接点が判明するのは初めて。
この男は口座や携帯電話を用意する「道具屋」だったと見なされています。
昨年6月、社会保険庁職員を装い、目黒区の無職の男性(81)ら7人に「医療費の還付金がある」などと電話で持ちかけ、現金自動預払機(ATM)を操作させて預金計約500万円をだまし取ったとして、昨年11月と今年1月に宮城県警に逮捕されました。 池袋に拠点を置く中国人マフィア「金山(キンザン)グループ」のトップを務めていた容疑者とわかりました。
金山グループは残留孤児の2世、3世らが中心となったマフィアで、メンバーは約30人とみられます。池袋などで強盗や窃盗といった不法行為を繰り返していた疑いがありますが、最近になって中国人が経営する店にみかじめ料を要求するケースが確認されています。 組対2課は、金山グループが組織拡大のため安定した資金源の獲得を目指しているとの見方を強めており、捜査幹部は「被害が後を絶たない振り込め詐欺にも目を付け、日本語が話せる人間を使って犯行に及んでいる疑いがある」と分析しています。
■中国人マフィア 正規の在留資格を持つ中国残留孤児の子孫を中心に組織化された犯罪集団。平成13年ごろまでは福建省や上海出身の密入国者らが強盗、窃盗などを繰り返していたが逮捕と強制送還で次々と壊滅に追い込まれ、組織化されたマフィアが台頭した。福建省や上海出身の不良中国人を配下に置くケースもある。東京都内で最大勢力を誇る「大偉(ダーウェイ)グループ」は約250人のメンバーを抱えているという。
(1月21日産経新聞より抜粋)
侵入窃盗も振り込め詐欺もいずれも金品を奪う犯罪ではあるのですが、こうした中国マフィアがどちらも犯行を行っているというのは非常に恐ろしいことです。
というのも、マフィアと言うだけ合って武器を持っている、武器の扱いに慣れている、人の命を軽んじている・・という3拍子が揃っているからです。また、カードのスキミングや偽造、印鑑の偽造などの技術もあることもあり、被害が高額になる可能性があります。
特に侵入窃盗の場合不在を狙って入る「空き巣」がほとんどですが、もし万が一犯行途中で出くわしたり帰宅したらどうなるか・・・考えただけで恐ろしいと思います。
もともとは不良外国人で一攫千金を狙った犯行であったのがマフィアという犯罪のプロ集団になったわけですからその手口が荒っぽい凶悪なものであることは想像できます。
そして実行犯には事欠きません。本国からの不法侵入者、闇ネットでの求人募集者・・顔の見えない組織での分業化が進むのです。
日本という国は、外国から見たらいかに安全であるか。日本人はセキュリティに関して無関心であるかをもっと感じる必要があります。
投稿者: スタッフ (2009年1月21日 13:04)