今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
山盛りカートで万引きする親子
米ユタ州ソルトレークシティー近郊では、珍しい万引き犯が防犯カメラに映っていました。
それは「犬」です。
カメラの映像では、犬は正面玄関から“入店”し、まっすぐにペットフードが並ぶ通路へ向かい、2・79ドル(約250円)相当の骨をくわえたそうです。(産経新聞12.26記事より抜粋)
そして日本の山梨では愚かな親子が山盛りカート万引きして逮捕されました。
その親子はパート従業員の母親(43)と、同居している長女でアルバイトの娘(20)。
両容疑者は共謀して、1月25日正午頃、昭和町西条のショッピングセンター「イトーヨーカドー甲府昭和店」で、菓子や野菜など計87点(計4万4205円相当)を盗んだ疑い。盗んだ商品はチョコレートやすし、大根、白菜、消臭剤などで、食料品や生活雑貨ばかりでした。
両容疑者は同店のショッピングカートを使い、カートの上段と下段に盗んだ商品を山盛りに詰め込んでカートを押して店外に出たところを同店の警備員が見つけ、取り押さえました。
犯行当時は約2万円を持っていたが、同署の調べに対し両容疑者は「直前になって代金を支払うのが嫌になった」と供述しているということで、常習犯の可能性もあるとみて警察では余罪を調べています。 (1月26日読売新聞より一部引用)
ここのところ、元派遣社員が弁当を盗んだといったちょっと悲しくなるような万引きのニュースが多かったのですが、今回は常習犯とも思える手口で、現金を持ってきていて、持参した現金の範囲ならもし万引きで捕まっても「現金を払ったら許される」とでも考えていたのかもしれません。
実際に日本人による万引きの場合、そういうこともあるようです。
万引犯を捕まえる「スーパーマーケットの保管関係者」の話がlivedoorニュースに出ていました。万引き犯を見つけるポイントとして
●スーパーの中のかごに入っている食品からその日の献立を想像し、それができないような場合は高額品の万引きだといいます。
「いつも客の目を見ています。スーパーは物を買いにくる場所ですから、本来ならば品選びの目で、商品とか広告とか値段とか、そればかりを気にしているもの。逆に周囲ばかりを気にしている目があると、『これはやるな』とピンとくるのです」
「いちおう買い物カゴをのぞいて見ます。野菜、肉、豆腐、白滝という品物が入っていれば、これはすき焼きだとわかる。目に落ち着かなくても、人探しとか、別の理由かなと思い、その客には関心を持たなくなります」「買い物カゴのなかにカニ缶、本マグロ、車海老、霜降りの和牛となると、「何の料理を作る気?」と疑ってみる。料理のレシピーというか、買い物のコンセプトがない。これは高額品の万引きだと見抜けます」
やっぱり天井の防犯カメラや人目を気にして犯罪しようとする人間は逆に目立つのかもしれませんね。
カゴの中というのは、その人の生活レベルや嗜好、家族構成、性格などをすべて雄弁に語っていますよね。だからそういう目で見るといろいろと分かってくるのかもしれません。
泥棒だけでなく防犯業者も天井の防犯カメラや侵入検知センサーは気になりきょろきょろ見ています。
私も店舗や寺などに行くと必ず見て、自社の商品だと嬉しくなります。
これも職業病だと言えますが、万引犯と間違えられないようにしないといけませんね。
投稿者: スタッフ (2009年1月26日 10:29)