今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
車をコンクリートで壊し(被害額約61万円)、iPod(約1万円)奪う
車の中に重要なものを置いたまま離れると車上荒らしに遭うことになります。
車上荒らしの被害は、盗まれたモノの被害だけでは終わりません。
全国で発生している車上荒らしの被害をいくつかピックアップします。
●コンクリートブロックで車を壊し、中にあった携帯デジタルプレーヤー「iPod」を盗んだ男(22)。1月2日午後11時25分ごろ、自宅近くの駐車場に駐車中の車留めのコンクリートブロックを投げて車を壊し(被害額約61万円)、中にあったiPod(同約1万円)を盗んだ疑い。 (1月4日産経新聞より引用)
●茨城県笠間市内の射撃場駐車場で昨年12月、車から散弾銃と散弾が盗まれた事件で、笠間署は、銃や弾を車内に放置したとして、被害に遭った同市の男性会社員(53)を銃刀法違反(保管義務)と火薬類取締法違反(運搬方法)容疑で水戸地検に書類送検する方針を固めた。会社員は昨年12月21日午後2時半〜50分頃、笠間市内の射撃場近くの駐車場で、軽ワゴン車内に散弾銃1丁と散弾27発を放置した疑い。この日は射撃大会があり、会社員は大会に参加した後、車のトランクに銃などを置いて表彰式に出席。約20分後に車に戻り、自宅に帰ってから盗難に気づいた。
(2月3日読売新聞より引用)
その他ノートパソコンを盗まれ個人情報が入っていたために関係者にお詫びをしたり、教師などの場合は教育委員会や学校から処罰を受けたり、保護者会で謝罪したりと、被害者なのに加害者扱いされる他、新聞にもしっかり記事が掲載され、失うものは計り知れないです。
車上荒らしといえども、計り知れないほどの被害になるということを把握し、車上荒らしに遭わないように防犯を考えましょう。
車上荒らし対策
●わずかな時間でも車を離れる時は必ずエンジンキーを抜き、ステアリングロックも確実にきかせておく。ドアをロックし、窓も完全に閉めていることを確認してから離れる。特に追突事故や子供の送迎などちょっとした時間を狙っての犯行に注意。
●貴重品は車の中に置かない。バックや背広、小銭でも見えていると車上荒しに遭う確率が高くなる。
ノートパソコン・重要書類などを車内に置かない。個人情報保護法でもっと大きな問題になることもある。
●狙われにくい駐車場を選ぶ。路上駐車はせず、監視の行き届いた駐車場、夜間照明・監視カメラのある駐車場を選び、照明の良く当たる周囲から見通しの良い場所を選択して駐車する。
「駐車場内 2ルクス。車路10ルクスが警察庁「安全・安心まちづくり推奨要項」における防犯照明の推奨照度」
●一定時間以上車から離れる時には、常に車を確認する。
●自宅の車庫はできる限りシャッター付きの車庫の方が安心。人感ライトを設置し、人が来ると自動的に照明が点灯するようにする。
●車外からカーナビが見えないようにカバーをかける。
●持ち運びが出来るタイプのカーナビは駐車時は自宅に持ち帰る。
●カーナビを取り付ける際には盗難防止対策を施した特殊なネジを使用して、取り去りを困難にする。
●自動車盗難防止装置を設置する。
ハンドル固定ロック式防犯装置やイモビライザー、振動センサー・空気圧センサー、電圧変化センサー、キー穴異常センサーなど。
投稿者: スタッフ (2009年2月 4日 09:34)