今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
チリ人おしっこドロボー団
チリ人おしっこドロボー団!ちょっと汚い手口です。
警視庁捜査3課に逮捕されたチリ人男性3人。
東京都台東区の銀行で女性客に尿と見られる液体をかけ、注意をそらして現金を盗もうとしました。
同課によると、昨年末から港区と中央区で中南米系の男らによるとみられる手口の窃盗事件が4件(被害総額約840万円)あり、容疑者らが関与したと見て、調べを進めています。
18日午後零時半ごろ、現金30万円を引き出した会社員の女性(62)を取り囲み、化粧品用のプラスチックケースに入った黄色い液体をかけ、現金を盗もうとした疑い。
容疑者らは女性の背後から忍び寄り、尿をかけ、驚いたスキを狙い、現金の入った書類ケースを盗もうとしたが、途中で女性に気付かれ、張り込んでいた捜査員に現行犯逮捕されました。
捜査員は港区内で3人を見つけ、台東区まで尾行していました。
元警視庁刑事の北芝健氏によると、金融機関などから現金を持ち帰る途中の人に狙いをつけ、現金を持ち去る犯罪者のことを、警察では「途中狙い」と呼んでいるということです。
世界各国共通する手口らしく、特に中東や南米で横行し、銀行、両替所、ブランド店から出てきた人を狙います。尿をかけるのと同様に、複数人での犯行が多く、女性がつまずき、男性の服に口紅やアイスクリームをつけ、一緒にいた男性が「服をきれいにします」などといい、服を脱がせ、逃走する手口が多いという。また、両替所を出てきたところに「偽札の疑いがある」と声をかけ、お金を出させ、疑われた場合は途中で断念し、別の警察を名乗る犯人が声をかけ、信用させる“二重のワナ”を仕掛けてくる手口もあるということです。
(3月20日スポーツ報知より抜粋)
複数名の人間が役割分担してお金を盗む、というところは「振り込め詐欺」と同様です。
振り込め詐欺は、「いかに信用させ、お金をすぐに振り込まないといけない」と思い込ませるか、が目的となって何名もが演技をしますが、
「途中狙い」や「ひったくり」「スリ」などは、「いかに気を他の方に向けるか」ということを考え、夫々の役割の人間が演技を行います。
ケチャップを付けたり、ソフトクリームを付けたり、お金を目の前でばら撒いたり、倒れたり・・・。
自動車に乗っているときも、ぶつかってきたり、目の前で事故を起こしたりして他のことに気が向いて隙ができた瞬間、別の人間がカバンや貴重品を持ち去るのです。
銀行や両替から出てきた時、又入ろうとする時周囲に目を凝らして、自分を注視している目がないか気にかけることも必要です。
海外の場合、銀行の中に入るにはカバンをロッカーに入れて、一人づつゲートを通るなど銀行に入ることが非常に厳しいところも多いです。
両替の場合は、かなりいかがわしい感じの民間の両替商もいます。
大きな文字で両替レートが記入されているのですがそれ以外に手数料が非常に多く、??といった金額しか両替されないこともありました。現地の言語に通じていないとトラぶった時に通じないということもありますので、注意が必要です。
一度両替商から出てくる時に、お金を戻しながら出てきてしまい、変な男に話し掛けられたことがあります。そういう風に知らない人が突然話し掛けてきた時は注意が必要です。
外国ごとに犯罪の傾向や手口も異なりますので外務省のホームページや弊社の海外での防犯対策ページをご確認下さい。
投稿者: スタッフ (2009年3月23日 10:10)