今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ワイドショー見て17歳が「自分も」 泥棒を実行
TVなどで犯罪手口を見て、それを真似して犯行を行う、というのはよくあります。
福岡の17歳の少年がTVのワイドショーを見て泥棒を実行、その後も犯行を繰り返していました。
福岡県警中央署は27日、福岡市で店舗兼住居を狙って盗みを繰り返したとして、同市博多区の無職少年(17)を窃盗容疑で逮捕したと発表した。
「テレビのワイドショーを見て自分にもできると思った。店の営業中には住居に人がいないので、犯行しやすいと思った」と供述しているという。
発表によると、少年は1月26日昼頃、同市中央区清川2の飲食店兼住宅の2階住宅部分に無施錠の窓から侵入。約38万円などを盗んだ疑い。
犯行前には1階の飲食店で食事し、居住者を確認。<strong>雨どいをつたって2階まで上がったという。
犯行後、署員が脚立を持っていた少年を見つけて職務質問。犯行現場に残された掌紋と一致したため2月に逮捕された。
同署は昨年12月18日から今年1月26日までに、逮捕容疑を含め窃盗など計15件(被害総額360万円)の犯行を重ねていたことを確認したという。
(3月28日 読売新聞より引用)
この少年はTVを見て真似たようですが、その手口は思いつきではなく非常に計画的な犯行です。
● 住居併用型店舗を狙う。理由は昼間の営業中住居部分は無人であるため。
● 先に店舗に行って住居部分が無人かどうか確認(下見)
● 2階の住居部分に雨どいをつたって近づく。脚立も使用。
● 2階部分の無施錠の窓から侵入。
と泥棒の原理原則をきちんと押さえています。
泥棒にとっては「下見」をして「侵入しやすいかどうか」「人目につかずに安全に犯行を終えることができるか」などを確認して犯行対象を絞ります。
不在確認は空き巣の場合はインターホンを押す、電話をかけるなどですが、住居併用型店舗の場合は店舗にわざわざ行って確認しています。
こうした住居併用型店舗の場合、「常に人がいるから防犯対策はいらない」と思われる方が多いのですが逆です。
常に人がいるから泥棒と鉢合わせになる可能性が高く人命が危険にさらされるのです。
最も大切な家族の命が危険にさらされているのだということを認識して欲しいです。
防犯対策としては「在宅警備」「部分警戒」がきちんとできる防犯システムを設置する必要があります。
●人が常にいる場所以外は警備を実施する。
●昼間でも窓からの侵入者はきちんと警報ベルを鳴らす。
●外出や旅行など完全に無人になる時には離れた場所で異常発生を知り初期対応ができるようにする。
こういう防犯システムを設置することで昼間も夜も安心して生活や商売を行うことができます。
店舗の防犯対策
投稿者: スタッフ (2009年3月30日 11:36)