今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ロゴ・顔写真入り名札まで準備、電気点検装い泥棒
電気工事や水道工事などを装って窃盗や押し入り強盗・・という被害が相変わらず起こっています。
神奈川県で1日に再逮捕された泥棒もその一人。
その手口を紹介します。
神奈川県警捜査3課は1日、清川村煤ヶ谷、配管工男38)(窃盗罪で起訴)を窃盗容疑で再逮捕した。
1月26日午後0時半頃、川崎市麻生区片平の会社員男性(59)の2階建て住宅で、「東京電力の者ですが、ブレーカーの点検に来ました」とうそを言って室内に入り、1階居間にあった現金約36万円や手提げバッグなどを盗んだ疑い。
応対した主婦(58)に「電気がつくか確認するので、2階に上がってください」と話し、無人になった1階を物色したという。
調べに対し、「東電社員を装えば、万引きより簡単に盗みができた。盗んだ金品は生活費とパチンコにつかった」と容疑を認めているという。
県警は、東京電力社員を装った同様の手口で、2001年秋〜今年3月、大和、相模原市などの県内を中心に東京、山梨、静岡の1都3県で少なくとも200件(被害総額約1000万円)の盗みを繰り返したとみて調べている。
男は、配管工の作業着姿で、東京電力のロゴマークや顔写真などを載せた名札をつけていた。
(4月2日 読売新聞より引用)
東京電力神奈川支店は「事前連絡なしの訪問はしていない。不審に思ったら、社員証の提示を求めて確認してほしい」としていますが、ロゴ入り・顔写真付きの名札までつけられてしまうと社員証の提示もあてにはならない、ということになります。
ロゴマークはインターネットで簡単に取れますから、カラーコピーで社員証も簡単に作れてしまいます。
こうした犯罪は真似をするものも出てくるため、今後は社員証だけでは安心できない、ということになるのでしょうか?なんとも悲しい話ですがそれが現実です。
こうした電気・水道・ガスの点検に関しては、一人でいる時間帯を避けてもらうか、会社に電話をかけて本人か確認するかのいずれかしか確実に予防する方法はありません。
それができない場合には、泥棒かもしれないと言う意識を忘れず、家の中に目を光らせておくしかありません。
もう一つの予防方法としては、防犯カメラやセキュリティキーパーといった「防犯システムが完備している家」であることを建物の外で見せるという方法です。
警備システムや防犯システムは、家族が家にいるときは部分警戒ができるタイプのものなら外周警備や窓の開閉、2階部分だけといった部分警戒をしておくことができますが室内警戒に関しては、在宅中では警備対象にできません。泥棒にとってはこうした防犯システムが完備している家というのは「防犯意識が高い」ということであり、対象にしにくいものなのです。
防犯カメラの場合は24時間効果を出すことができます。泥棒にとっては「自分の顔が録画される」ということで避ける傾向にあります。
こうした防犯システムや防犯カメラで予防するというのも一つの方法です。
投稿者: スタッフ (2009年4月 2日 09:34)