今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
スーツ姿で空き巣、被害1億円
警視庁捜査3課が逮捕した自称中国人4人の侵入手口は?というと
●住宅の浴室の窓ガラスを外して侵入し、ノートパソコンネックレス、指輪など28点(113万円相当)を盗んだなどを盗んだ。
●スーツ、白のワイシャツ、ネクタイ姿でビジネスバッグを持って会社員を装って空き巣を繰り返した。
●1カ月半で神奈川、愛知両県で約100件、計1億円相当を盗んだとみて調べている。
●「1日に3、4件はやった」
(4月6日時事通信、産経新聞より引用)
1日3、4件。日曜日は休み。
サラリーマンの姿で住宅街を歩けばあまりに不審に思われないと思います。
このように、泥棒ファッションの原則は、周囲に溶け込むこと。手口に合っていること。
サラリーマンの格好で、玄関に立ち、インターホンを鳴らす。
何度かインターホンを鳴らし、「お留守ですか?」なんていいながら、周囲を見回し、侵入しやすそうな扉または窓ガラスに近づき、こじ開けたり窓ガラスを割って侵入する。
もし人がいたならセールスマンを装い商品のPRをして、断られ早々に退散する。
こういう手口でサラリーマンの格好をするのだという話を、昔元刑事さんから聞いたことがあります。
スーツ姿でびしっとしていると人は信用してしまいますので、そういう心理も味方にしているのでしょう。
サラリーマン以上に多いのが作業着姿。
電気工事や引越し、電気の点検、水道の点検などを装います。
空き巣もあれば、在宅時に点検を装って家の中にあがりこみ、家の人がいなくなった一瞬の隙に物色してバックや現金を盗むという泥棒もいます。
作業着姿は泥棒にとって好都合。なぜなら少々の荷物を持ち歩いていても、天井やベランダを歩いていても何かの作業中と思って誰も不審に思わないからです。
手口に合った服装というと、
香典泥棒は喪服。結婚式の祝儀泥棒は式服。
周囲に溶け込み、手口に合った服装の典型です。
以前も高級スーツに高級時計、高級自動車に乗った泥棒がいましたが、誰も泥棒とは思わなかった、と声を揃えて被害者は言っていました。
「人は見かけに寄らない」
やはり日常の防犯対策をきちんと実施することが基本です。
投稿者: スタッフ (2009年4月 7日 09:23)