今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ベランダにボールが入ったので・・・その隙に侵入して泥棒
「子供が投げたボールがベランダに入ったので取ってきてくれませんか」と声を掛け、その家の住人が2階に上がった隙に家の中に侵入し、かばんなどを盗む事件が大阪市内で相次いで発生しているようです。
一昨年5月の発生以降、少なくとも14件の被害が確認されており、被害総額は約350万円に上ります。
手口も酷似しており、大阪府警は同一犯による連続窃盗事件として捜査しているようです。
大阪市北区、都島区、旭区、淀川区、生野区、平野区で発生しており、このうち都島区では、JR大阪環状線京橋駅の半径1キロ以内で少なくとも6件の被害が確認されています。
犯行の時間帯は午前11時から午後4時ごろで、裏通りの住宅街で、ベランダのある木造2階建ての共同住宅で被害に遭われているようです。
犯人の男は身長170センチ前後で45〜60歳ぐらい、上下同じ色の作業服を着ており、スーパーなどから帰宅した直後の高齢女性をターゲットにすることが多いようです。
「優しそうな雰囲気だったので、つい信用してしまった」と昨年11月に被害に遭った女性(70)は語ります。
女性は近くの市場で買い物を終え、玄関前に自転車を止めた際、男に声を掛けられました。
男の言葉を信用し、1階居間に手提げバッグを置いて2階に上がりました。
しばらくベランダを探しましたがボールが見つからず、約1分後、下へ降りると玄関先に男の姿はなく、不審に思ってバッグを確認したところ財布が盗まれていることに気付きました。
女性は「安易に信用した自分が悪かったとはいえ、親切心を踏みにじられてショックです」と話しています。
<4月15日13時14分配信 産経新聞より>
住人が外出先から戻ってくるのを待ち、ボールが入ったので取っていただけませんか?と丁寧な口調で話しかける。
顔も見せている訳ですから信用してしまう人が多いでしょう。
また、ボールを探しに行っている間、用心のために玄関の鍵を閉める人は少ないでしょう。
丁寧にボールを探してくれませんか?と言っている人を前に玄関の鍵を閉めるのも失礼に当たるのでは・・・と考えるのが普通の感覚でしょう。
防犯対策として人を信じ過ぎないようにしましょう、というのはあまりにも寂し過ぎます。
仮に玄関に防犯カメラが設置されていれば、その前で堂々とこのような犯行を行おうとは考えないでしょう。
泥棒の侵入方法
空き巣と忍び込み
投稿者: スタッフ (2009年4月15日 16:29)