今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
神奈川 高齢者の万引き急増 生活苦や経済不安から・・・
昨日のブログで家族4人の万引き一家を取り上げましたが、神奈川県で高齢者による万引き被害が急増しているようです。
神奈川県警によりますと、
<高齢者による犯行> 2002年・・・約700人 ⇒ 2008年・・・約2200人(3倍に増加)
<神奈川県内の万引認知件数> 年間11,000〜12,000件 ⇒ 摘発・補導できるのは8,000件〜10,000件
県内最大の繁華街、横浜駅を管内に抱える戸部署は昨年、万引をした疑いで六十歳以上の男女計74を取り締まりました。
盗んだ物は総菜や刺し身などの食品ばかりで、被害額1000円以下のケースが全体の半数近くを占めていたようです。
スーパーで食品を万引した六十代の女は「年金では生活が苦しく、見つからなければいいと思い、つい盗ってしまった」と話したということです。
<5月8日1時0分配信 カナロコより>
かつては未成年者による犯行が多かったようですが、ここ数年で高齢者の摘発が急増し、全体の4分の1を占めるまでになったようです。
被害は食料品など少額のケースがほとんどで、生活苦や経済不安が背景とみられています。
これは神奈川県に限ったことではなく、全国的にも考えられる傾向でしょう。
今後、景気の悪化がより深刻になると、このような万引き被害は激増する恐れがあります。
経営者の方はその防犯対策の実施が絶対となります。
金額は少額といっても、それが積み重なると数十万円、数百万円の被害になります。
万引き被害が短期間で終わればよいのですが、一度成功した犯人は味をしめてまた犯行を行います。
別の店を探してやる場合もあるでしょうが、同じ店で何度も万引きを繰り返すケースもあるでしょう。
同じ犯人に何度も万引きされる店舗というは狙われるポイントや理由があるのでしょう。
それらを放置していれば、被害は増え続けるだけでしょう。
神奈川県警も従業員による声掛けなどの具体的な万引防止ガイドラインを作成し、防犯対策を求めています。
投稿者: スタッフ (2009年5月 9日 15:36)