今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
留漁船の燃料タンク盗でハマグリ打撃
ガソリン価格が再び上昇することで、漁船からガソリンを抜き取る被害が発生しています。
●3日には同市赤須賀で、赤須賀漁協所属の小型漁船6隻が同時に被害に遭い、同漁協は、同日のハマグリやシジミ漁を急きょ取りやめた。休漁による損害額は1日で500万〜600万円になるという。漁協関係者にとっては死活問題で、桑名署などで連続窃盗事件とみて捜査している。
桑名署の捜査幹部によると、この日を含め、管内だけでこれまでに計7件、延べ約70隻が被害に遭った。隣接する同県四日市市北部や愛知県弥富市でも同様の被害が報告されているという。いずれも夜間から未明にかけての犯行で、被害地域は近接。燃料タンクごと盗む手口も同じだ。同署では、ガソリン価格がじわじわ上昇する中、簡単にガソリンが手に入ることに味をしめた同一犯の可能性が高いとみて調べている。
赤須賀漁協では3日午前5時頃、出漁しようとした漁師が、燃料タンクを盗まれているのに気付いた。同漁協では110隻の出漁を予定していたが、漁に出られない不平等を避けるため、全体の漁を中止した。タンクは着脱式で、25〜18リットル入り。構造を知っている者なら、簡単に取り外せるという。被害に遭った漁師の一人は「格納庫のふたが開けられ、中を見るとタンクごとなくなっていたのでびっくりした」と話していた。
一方、桑名市大貝須の城南漁協では4月2日から5月8日にかけ、5回にわたり、揖斐川右岸に係留中の延べ25隻が、タンクを盗まれるなどした。同市長島町白鶏の伊曽島漁協でも、5月14日深夜から翌15日未明にかけ、長良川左岸に係留していた漁船42隻が被害に遭い、ガソリン計400〜500リットルが盗まれた。
漁に出ようとしても出られない・・これは単にガソリンの被害だけではすみません。
収穫がなくなるので収入が入らないことになります。
こんな風に泥棒の被害に遭うことで、もっと大きな二次被害に遭うことが多いのです。
●トラックのミラーが盗まれる→走れない。
●バスのガソリンが盗まれる→運行できない。
●完成した商品が盗まれる→納期が間に合わない。
●生産の機械が盗まれる・破壊される→商品納期が間に合わない。
●パソコンが盗まれる→個人情報漏洩になる・機密情報が漏洩する・・・
やはり泥棒に遭わないように防犯対策を実施する必要があります。
漁船のガソリン盗難を防止するには、ネットワークカメラを設置し、パソコンで確認する、防犯カメラを設置し携帯電話で確認する、といった方法がいいのではないかと思います。
あと、ガソリンタンクも簡単に外せないようチェーンをつけたり、ロックを付けることで「時間を余分にかけさせる」ことが大切です。
投稿者: スタッフ (2009年6月 4日 16:39)