今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
さいたま市で初、「青色街路灯」設置 防犯効果を期待
心を落ち着かせる効果があるとされる青い光を放つ「青色街路灯」がさいたま市で初めて、大宮区に設置されました。
区内の自転車盗や車上狙いなどの街頭犯罪件数は近年、市内で南区とワースト1、2位を争うほど。
市は今後、青色街路灯の犯罪抑止効果を検証し、効果が実証されれば設置場所を拡大していく方針だということです。
青色街路灯が設置されたのは、さいたま市大宮区大成町3丁目の一部にあたる埼玉新交通の鉄道博物館(大成)駅前の約700世帯が暮らす住宅街。
市によると、ここが初の設置場所に選ばれたのは、人口が増えたことや、犯罪が増加傾向にあることが理由。住民からの防犯対策強化の要望も強かったようです。
県警によると、この地区であった刑法犯の件数は平成18年に50件だったが、19年には60件、20年には67件と増加しています。
特に自転車盗や侵入窃盗、車上狙いが多いということです。
青色街路灯の効果については「副交感神経に作用して心を落ち着かせる」「冷静にさせる」などとされており、防犯効果が期待されています。
設置された青色街路灯は計63灯。車通りの多い道路を除き、青色の蛍光灯と発光ダイオード(LED)を使ったものの2種類が並んでいる。費用はいずれも1灯につき約12万円だった。
市によると、LEDの街路灯は蛍光灯よりやや暗いというデメリットがある半面、寿命が長く消費電力も低いというメリットがあるようです。
県内では20年に白岡町が設置するなどしており、住民からは「きれいでいい」といった肯定的な意見が寄せられているということです。
市では21年度中に、住民アンケートと犯罪件数の推移から青色街路灯の効果を検証する予定です。
<6月11日8時2分配信 産経新聞より>
「青色街路灯」「青色防犯灯」など呼び方は色々ありますが、近年、防犯効果を期待して設置される地方自治体が増えてきています。
人を落ち着かせる効果があるなどテレビ番組等で紹介されたりしています。
設置後、直接的な要因かどうかは分かりませんが、実際に犯罪件数が減っているという報告もあるようです。
しかし、青色防犯灯を設置したら勝手に犯罪が激減するということではないと思われます。
青色防犯灯を設置しようというぐらいですから、街の犯罪を減らそうという防犯意識が高く、その取り組み自体が泥棒の嫌がることではないでしょうか。
防犯意識を持った人が増えることで、住民同士の挨拶や声掛けなどが増え、犯罪に対する敏感さが増し、見回りなどの具体的な防犯対策も強化されます。
そうなると、不審者がいると、すぐに怪しいという空気が流れます。
青色防犯灯が設置された周囲が、犯罪者にとって犯行を行いにくい環境となるため、その結果犯罪が減るということだと思います。
逆に、青色防犯灯があるからそれ以外は何もしなくてもよい、と油断していると、犯罪者にその点をつかれてしまうことになりかねません。
青色防犯灯を設置し、街の犯罪を減らそうとする取り組み=防犯意識の高まり⇒泥棒の嫌がる環境となるのではないでしょうか。
最新の犯罪情報
投稿者: スタッフ (2009年6月11日 11:49)