今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
元消防団員が連続放火したワケ
元消防団員が放火を繰り返した理由は?
この元消防団員47歳は、平成20年8〜9月にかけて、未遂も含め6件の放火をしたとして起訴されています。自分で放火して、自分で消火。自分の手柄を立てたかったのか?と思いますが、実際にはそんな単純な感情ではなく「言葉では言い表せないくらい不思議な気分だった」と供述しています。
具体的な被告人質問の内容が掲載されていました。
●5月26日の公判の被告人質問で、被告は放火していたときのことを「裏の自分がいた」と表現した。
弁護人「放火のきっかけは」
被告「家庭、お金、仕事、色んな問題のストレスが心の中に蓄積し、現状から逃げたい気持ち」
弁護人「ほかの方法は考えなかったのか」
被告「消防団を長年やって火災のイメージが頭にあり、そっちに逃げた」
弁護人「実際に放火するとき、そうした動機を意識していたか」
被告「意識していなかったと思う。表の自分と裏の自分がいたのかなと思うこともある」
弁護人「やった後、どうなるか考えなかった」
被告「ものすごく反省するが、何日かたつと忘れてしまう」
被告は放火後に消火活動に参加。その様子を撮影し、ブログで公開していた。弁護人の質問が続く。
弁護人「自分でつけた火を消すのはどういう心境なのか」
被告「うーん、言葉で言い表せないくらい不思議な気分。自分でやっておきながら、『ああここ燃えなくてよかった』『こんなに燃えちゃった』と思ったことも何度かあった」
弁護人「ネット上に、放火に気をつけるよう、書き込みもしている」
被告「書き込みの時は表の、正義感のある自分がいて、夜になると正反対の自分がいる。そんな感じ」
裁判官「初めて放火したのはいつ」
被告「3年くらい前。食堂の脇のゴミ」
裁判官「そのとき葛藤(かつとう)はなかったのか」
被告「つけることでいっぱいいっぱいだった」
裁判官「火をつけるたびに反省している。ストレスは解消されたか」
被告「いいえ」
(6月9日産経新聞より引用)
連続放火をした理由はいったいなんだったのか、この裁判官とのやり取りだけでは私は理解できませんでした。多重人格?とも思えるような発言もあったり、結局は「ストレス解消」だったのか?とも感じ取れます。
放火は増えています。
兵庫県尼崎市のマンション物置に火を付けたとして逮捕された無職男(29)
「むしゃくしゃしているときに火を見ると気分がスカッとした」と話し、尼崎市と伊丹市でマンションに止めたバイクなどが燃えた不審火30件について関与を認めているということです。
放火をされてしまうと建物も、場合によっては人命も失われてしまいます。
放火がされにくい環境を作ることが重要です。
●敷地内に入れさせない。
●敷地内に燃えやすいもの、放火しやすいものを放置しない。(ゴミ、ダンボール箱、新聞紙の束など)
●炎センサーを設置し、炎の段階でキャッチし、音声などで放置する。
放火対策
投稿者: スタッフ (2009年6月17日 16:34)