今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「ひったくり」昨年秋以降急増、今年5月までで前年より14.2%増。
景気の悪化による失業者の増加と「ひったくり」や「強盗」の増加とは相関関係があるようです。
景気が悪化すると、てっとりばやくお金を手にできて、特殊な道具や技術が不要な「ひったくり」「強盗」が増えます。
警察庁によると、「ひったくり」の認知件数は89年に1万件を突破。
ピークの02年には5万2919件に達しましたが、取り締まりの強化などで減少に転じ、08年は1万9145件で95年とほぼ同じレベル。犯罪率(件/10万人)も02年に41.5まで悪化した後は減少、08年は15.0となっていました。
ところが、今年2月ごろから一転して増え始め、1〜5月の認知件数は08年同期比14.2%増の8631件。増加は関東圏に集中しています。
こうした「ひったくり」では、カバンやカバンの中の財布、現金、クレジットカード、家の鍵、携帯電話、手帳などが盗まれます。現金はもとより、クレジットカードを悪用されるケースもありますし、家の鍵と住所のわかるものが一緒だと、それを使用して「ストーカー」や「侵入窃盗」をされる可能性もあります。
又、携帯電話や手帳から個人情報を知られてしまい、別の犯罪に使用される可能性もあるので注意が必要です。
又、ひったくられた時に、転倒したり、引きづられて大怪我をするケースも増えています。
●ひったくり男ともみ合い女性転倒(7月8日 産経新聞より引用)
7日午前3時35分ごろ、板橋区西台の路上で、歩道を歩いていた近くに住む無職の女性(22)が、後ろからバイクで近づいてきた男にショルダーバッグをひったくられそうになった。女性はバッグを引っ張り返し、約30メートル引きずられた後、転倒して肩に軽傷を負った。男は何も取らずに逃走。
●ひったくりのバイクに引きずられ30メートル…女性軽傷(7月7日 産経新聞より引用)
7日午前3時35分ごろ、東京都板橋区西台の路上で、歩道を歩いていた近くに住む無職の女性(22)が、後ろからバイクで近づいてきた男にショルダーバッグをひったくられそうになった。女性はバッグを引っ張り返し、約30メートル引きずられた後、転倒して肩に軽傷を負った。女性は帰宅途中で、進行方向の左側の歩道を歩いており、バッグは車道側の右肩にかけていた。男は何も取らずに逃走。
ひったくり犯は力の弱い高齢者や女性をターゲットにしています。
高齢者がひったくりに遭って転倒して大怪我・・ということがここのところよく発生しており、注意が必要です。
南米など外国では、腕ごと切り取る・・というような、残虐な方法でのひったくりも発生するとのことですので、そうした治安の悪い外国に行った時にはバックを斜めかけした上にコートを着用するなどといった方法もお勧めです。
投稿者: スタッフ (2009年7月 8日 10:07)