今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
刑務所のご飯を食べたいから泥棒する。
泥棒をする理由にもいろいろあります。
こういう理由の泥棒には、ちょっとお手上げ・・というのが「刑務所に入りたいから」
食べるのに困って、刑務所に入るほうが楽だと感じて窃盗をして捕まる・・という泥棒がいます。
●食うに困った2人…刑務所志願と調理場ドロ(7月14日 読売新聞より引用)
高津署は13日、住所不定、無職男(30)を占有離脱物横領容疑で逮捕した。
男は3日午後、横浜市都筑区の同市営地下鉄センター北駅前の歩道で、放置されていた盗難自転車を見つけ、勝手に乗った疑い。
男は12日夕、川崎市高津区の公衆電話から「盗んだ自転車を持っている」と自ら110番。同署は任意同行して自転車の持ち主を確認し、自首扱いで逮捕した。
男は以前の窃盗罪で服役した長野刑務所を1日に仮釈放されたばかりで、調べに対し、「おなかがすいて倒れそうだった。刑務所に行っておいしいご飯を食べた方が楽」などと供述しているという。
刑法では、仮釈放中に罰金刑以上の罪を犯すと、仮釈放が取り消されることがあり、占有離脱物横領罪は、1年以下の懲役か、10万円以下の罰金、もしくは科料。
食うのに困って、刑務所に入りたいからと、自転車を盗み、自ら110番通報をして捕まる。
せっかく仮釈放で自由を得たのに、自由よりも、楽さを選ぶとは、働いて自ら稼いで食べるということを放棄しています。あきれますが、こういう心理状態の泥棒もいるのですね。
泥棒をして他人のものを盗もうという考えそのものが、非常識的な考えですから、もともと泥棒とは非常識な考えの持ち主。身勝手な理由で侵入をする人種だと考え、そういう身勝手で非常識な人種が他人の家に入り込む怖さをぜひとも知って、防犯対策を見直していただきたいと思います。
現在の先の見えない不況と閉塞感。
誰でも良かったという無差別殺人事件や親殺し・子殺しといった悲惨な事件。犯罪の低年齢化、高齢者率のアップ・・・その背景には「生き難さ」があると思います。
そういう時代に生きている我々は、今までの防犯対策だけでは不十分になってきているのです。
投稿者: スタッフ (2009年7月15日 10:43)