今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
週末の昼、大き目の家を狙い空き巣100件。
空き巣ばかりを繰り返していた男が神奈川県に逮捕されました。「100件3千万円くらいやった」と供述していますが、よく似た手口の被害を1都7県で約200件確認しており、裏付けを進めている。茅ケ崎市や平塚市など県内の被害が半数を占めているということです。
その手口は
●神奈川や東京、愛知などの1都7県で、週末の日中に敷地の広い民家を狙って空き巣を重ねていた。
●寝泊まりしている自分の乗用車で出向き、主に耐火金庫をバールでこじ開ける手口という。
●どんな金庫でも15分足らずで解錠
●地方の裕福そうな家に狙いを付け、昼間に堂々と侵入。テニスラケットのケースに隠した2本のバールを巧みに使い、20年以上、基本的に窃盗で生計を立てて来た。
・5月16日、厚木市戸田の民家に侵入、台所にあった500円を盗んだ疑い。
・5月23日午後3時10分ごろ、栃木県那須塩原市の理容業男性(76)方に無施錠の浴室窓から侵入し、クローゼット内の手提げバッグから現金31万1千円を盗んだ。
・藤沢市内の無職男性(66)が300万円を盗まれたケースもある。
この男(36)は、埼玉県出身。静岡県の養護施設で育ち、寂しさを紛らわすため中学生のころから窃盗を始めました。中学卒業後は知人宅を泊まり歩きながら空き巣などを繰り返し、その後は車上生活者になり、20年以上、基本的に窃盗で生計を立てて来たということです。
検証のため、手口を教えてもらった捜査員が、2時間かかっても開けられなかった金庫を15分足らずで解錠してしまうほどの「腕前」。ただ、取り調べでは、窃盗を繰り返しては、パチンコやキャバクラなどにつぎ込んできた自分の人生について「寂しい生き方をしてきました」と話しているといいます。
(7月15日 カナロコ、 時事通信、産経新聞より引用)
この泥棒は単独犯で、職人的に一つの手口を繰り返し犯行を重ねています。金庫を15分足らずで開けてしまう、ということですが、背面破りなどもっと荒っぽくやると時間はより短時間化されます。金庫ごと屋外に持ち去る手口ですと数人でかかりますので数分で終了します。
そういう組織化された窃盗団が増えています。
週末の昼間、敷地の広い家を狙った。
不在であることを確認して空き巣に入ったのだと思います。
そういう泥棒に対しては、建物外部から「ここは防犯対策が完備しており防犯意識も高いのでやめよう」という気持ちにさせることが何より大切です。
侵入防止4原則である「目」「音」「光」「時間」を駆使して泥棒が嫌がる環境を作ることが、犯罪に遭わないための最も大切なポイントです。
泥棒の嫌がる環境 防犯システム
投稿者: スタッフ (2009年7月16日 09:50)
