今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ズボンの下に米袋2つと缶ビール。万引きのペルー人。
この姿を見たら、ちょっと笑ってしまう・・・そんなドジな万引き犯です。
●茨城県警つくば中央署は23日、ペルー国籍で下妻市下妻戊、無職S容疑者(49)を窃盗の疑いで現行犯逮捕した。
23日午後7時20分頃、つくば市豊里の杜のスーパー「ヨークベニマル・カドヤ豊里店」で、食料品5点(計6376円相当)を万引きした疑い。
下着、スパッツ、ももひき、ズボンをはき、下着とスパッツの間に、5キロの米袋と、2キロの米袋二つ、500ミリ・リットルの缶ビール2缶を入れていた。
胴回りの不自然な膨らみに気づいた警備員が呼び止め、取り押さえた。一緒にいた男は逃走したが、容疑者は、下半身が重くて逃げられなかったらしい。
容疑者は「3、4か月前に工員をリストラされ、金がなかった」と容疑を認めているという。
(7月25日読売新聞より引用)
こうした、「リストラされて金がない」「生活が苦しい」といった理由での強盗やひったくりといった犯罪が全国で急増しています。
北海道では、「万引き」や「ひったくり」「自販機荒らし」などが急増というニュースが掲載されています。
●犯罪件数:万引き、ひったくり…“不況型”が増加 手っ取り早く「カネ」 /北海道(7月25日毎日新聞)
◇万引き、ひったくり、自販機荒らし
「万引き」や「ひったくり」「自販機荒らし」など、被害者と直接対面せず、格別の技術も必要としない犯罪の発生件数が今年に入り、増加していることが道警の調べで分かった。その一方で灯油盗などは減っており、道警の野田敏夫生活安全部長は「景気の動向を反映する罪種」と分析しており、道警は長引く不況が犯罪増加につながっているとみて対策に乗り出す。
道警生活安全企画課によると、道内の万引きの発生件数は今年上半期(1〜6月)で2785件に達し、昨年同期から121件増。ただ、未成年者の万引きは今年上半期が446件で、昨年同期から96件も減っており、成人の万引きが増加していることが分かる。同課では「特に、高齢者の万引きが増加傾向にある」としている。
ひったくりは今年上半期で73件発生し、昨年同期から24件も増えた。「ひったくりも万引きも特別な技術や下準備がさほど必要でなく手っ取り早い。目先の金欲しさに手をつけるケースが増えている」(同課)という。
「自販機荒らし」や、乗り捨てられた自転車を勝手に使うケースがほとんどの「占有離脱物横領」も発生件数が増えている。
自販機荒らしは深夜の住宅街で、バールなどで壊し売上金を盗む手口が多いという。占有離脱物横領は他の誰かが盗んで乗り捨てた自転車を拾って勝手に使うケースが多く、不況が続く中、「自転車を買う金がもったいない」といった意識が作用しているようだ。
万引き、ひったくり、強盗・・・いずれも、簡単。特別な道具も必要なく、技術もいらない・・という手口で、
不況下で職を失い、現金もなくなり、生活が苦しくなっての犯行も多いようです。
こうした犯罪に対しては、きちんと防犯対策を行い、犯罪が起こしにくい環境を作り出すことこそ大切です。
万引き防止 防犯対策
強盗対策
投稿者: スタッフ (2009年7月27日 14:54)