今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
リュックサックは前にかける!?
フィレンツェの防犯事情についてお話したいと思います。
十数年ぶりに訪問したのですが、「ジプシーによるひったくりが多い」ヨーロッパというイメージが以前からあったのですが、フィレンツェでは全然見かけませんでした。
道路に物乞いの老人が座っているのを何箇所かで見ましたが、静かなものでした。
建物や駅、列車への落書きもローマはまだまだすごかったですが、フィレンツェではほとんど見かけず、夜も含め治安は良好というように感じました。(といっても、繁華街などで無茶は禁物ですよ)
イタリアというと、「ひったくり」というイメージもありますが、それにも遭遇せずほっとしています。
私の海外での防犯対策は?というと
●ショルダーバックを自分の前にくるように斜めがけにする。
●ショルダーバックの中に、ファスナーで閉まる内ポケットを追加して、パスポートやキャッシュカード、財布などを分散して入れる。ショルダー自体にもファスナーがあり常に締めておく。
●ショルダーバックは有名ブランドなどでなく、十数年使用しているもの。服装もいかにも・・というのを避ける。
●地下鉄、バス、市電、列車内ではできる限り座る。立つ場合には手荷物に特に注意する。背を壁に立ち、バックは斜めがけで前。
●夜街を歩くときには、人通りの多い通りを通るように注意する。
●カバンなどを置くときは常に体から離さない。足にかける、いすの足に通すなどすぐに持っていかれないようにする。
今回、外国人の旅行者が、リュックサックを前向きにかけている姿を何度か目にしました。
リュックサックを後ろ向きにかけていると、後ろからリュックサックのポケットやファスナーを開けられても気が付かないという可能性があります。
実際に、巧みにファスナーを開けて中の財布などを盗まれるという被害も海外ではよく耳にします。
それで私は最近リュックサックを辞めているのですが、リュックサックを前向きにかけることでそういう問題はクリアされるなあ・・とその姿を見ながら思いました。
でもちょっと不恰好です。
街の中の住民がどういう風にカバンを持っているかを見てあわせるというのがいいです。
南米などでは腕ごと車から切り取ってカバンをひったくるという荒っぽい手口もあるようです。
腕を切られるまででなくても、ひったくられる時に転倒して大怪我をするというのは日本でも発生しています。
こういう場合には「コートなどの下に斜めがけ」という方法が最も安全です。
「日本人はお金持ち」というのが世界の常識になっています。
だから狙われやすいのです。
日本の防犯意識ではなかなか役に立たない、ということを常に意識して海外では行動していただきたいと思います。
投稿者: スタッフ (2009年7月28日 11:45)