今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
肥後銀行偽造キャッシュカードによる不正引き出し17件
「カード偽造による不正引き出しが多発している」とのちょっと恐ろしいお話です。
●肥後銀行 預金不正引き出し多発 カード偽造 17口座700万円被害
熊本県警は29日、肥後銀行(本店・熊本市)の偽造キャッシュカードを使い、現金自動預払機(ATM)から勝手に個人の預金が引き出される被害が多発している、と発表した。
同行によると、被害は確認されただけで17人(17口座)、約700万円。
佐賀、山口、広島の3県と大阪府で引き出された。熊本県警は、何者かが口座のデータを不正に入手し現金を盗んだとみて、窃盗容疑で捜査を始めた。
県警によると、6月24日、熊本市の女性(60)から「知らないうちに口座から現金が引き出されている」と届け出があった。捜査したところ、同20日、山口県内にある他の金融機関のATMから46万円が引き出されていたことが分かった。
同行によると、確認できた被害は6月13日から7月27日にかけて。
17口座のうち14口座は大阪府で引き出された。
1回から複数回に分け、10万9000円から180万円が引き出された。ほとんどでコンビニエンスストアのATMが使われていた。
同行の磁気方式のカードは(1)暗証番号(2)口座番号(3)銀行独自の磁気コード‐の3種類の情報が入力されている。県警は、何らかの方法でこれらのデータを入手し、キャッシュカードが偽造された疑いを強め、窃盗容疑のほか支払用カード電磁的記録不正作出の容疑でも捜査している。
同行は偽造キャッシュカードによる被害と確認された場合、被害金額を補償する。
(7月30日 西日本新聞より引用)
知らないうちに自分の預金口座からお金が引き出されていたら・・・誰もがぞっとする犯罪です。
組織的な犯罪だと思われますが、カードの情報 口座番号、暗証番号などをどういう形で入手したのか、早急に原因を追求いただき、対策が必要だと思います。
偽造キャッシュカードによる被害の場合、肥後銀行が被害金額を補償するとしていますが、補償されたとしても精神的なダメージもあり、嫌なものです。
キャッシュカードで、指紋照合と暗証番号を併用した生体認証(指静脈認証)機能をもったキャッシュカードが採用されている銀行もあるようです。東京三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、郵便局です。
指紋照合の「本人拒否率」「他人受容率」などの安全性や、万が一読み取られた時に逆に成り済ましをされてしまうというリスクも一部では論じられていますが、暗証番号だけの本人確認よりは安全面でアップするのは間違いないと考えます。
「安心・安全」面を考えると、各銀行でももっと進めていっていただきたいと思います。
また、こうした犯罪時によく使用されるのがコンビニのATMです。
コンビニのATMの防犯カメラの強化も実施することで、犯行しにくい環境を作ることができます。
投稿者: スタッフ (2009年7月30日 09:32)