今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
酔って425人の個人情報入りPC盗まれる
個人情報をノートパソコンに入れて社外に持ち出し、盗まれる。
1年に何度もそうした被害が発生しています。その度に被害者なのに、情報漏洩の加害者として扱われている・・・。にもかかわらず、無くならないんですね、こうした被害は。
今回も、そんな被害者なのに加害者になってしまった事例紹介です。
●酔って「盗難」425人の個人情報入りPC(7月31日 読売新聞引用)
東京海上日動火災保険と東京海上日動あんしん生命保険は31日、個人約425人と法人68社分の顧客情報が入ったパソコンなどが盗まれたと発表した。
顧客の名前や住所、保険証券番号など記録されているが、パソコンにパスワードが設定されており、情報の不正使用は確認されていないという。
両社によると、都内の代理店の男性従業員が28日未明、酔って帰宅した自宅マンションの通路で寝込み、目が覚めるとパソコンなどを入れたかばんがなくなっていたため、警視庁に盗難届を出したという。
●個人情報:車から生徒名簿とテスト結果が盗難−−仙台の男性教諭 /宮城(8月3日信 毎日新聞)
仙台市教育委員会は2日、市立第二中(青葉区)の男性教諭(38)=同区=が、自宅マンションの駐車場に止めていた乗用車から生徒31人分の名簿と1人分の学力テスト結果を盗まれたと発表した。同中は当該生徒の保護者らに電話で謝罪し、3日に臨時保護者会を開き説明する。
市教委によると、男性教諭は2日午前5時20分ごろ、車の窓ガラスが割られているのに気付き、仙台北署に被害届を出した。車内からリュックサックと私用ノートパソコン、カーナビが盗まれたという。リュックには担任をしている1年生31人の住所、氏名、電話番号、生年月日、保護者名などが記されたA4判1枚の名簿と、家庭訪問を予定していた生徒1人のテスト結果が入っていた。
東京海上日動火災保険のパソコン盗難に関しては、
お客様情報が保存された弊社代理店のパソコン等の盗難について
こんな謝罪文章が東京海上日動火災保険株式会社のホームページに掲載されていました。
代理店の従業員の酔っ払っての失態ですが、大きな問題として取り上げられています。
保険代理店従業員も教師も悪気があってしたことではありません。
しかし、「盗んだ泥棒が悪い」とは誰も言ってくれません。
謝罪をし、社会的制裁を受け・・・あまりにも大きな代償を払う事になります。
こうしたことにならないようにするためには、
● 個人情報を社外に持ち出さない。組織として徹底する。
● USBメモリー、ノートパソコンなどに個人情報を入れた場合にはその保管に関して細心の注意を払う。台帳などを作成し、保管は鍵のかかる書庫に入れて保管する。
● 組織として、個人情報取扱いに対して就業規則、セキュリティポリシーなどを定め、罰則を設ける。担当責任者を定め、各個人に教育を徹底する。
● パソコンはIDパスワードで起動させる。
● USBメモリーは、使用できるパソコンを限定できるものを使用する。
● 個人情報はアタッシュケースなど暗号化して保存する。
● パソコンは現金化できるため盗まれることを認識し建物内への侵入警戒システムを導入する。
● パソコン持ち去り検知システムを導入する。
● 自動車盗難防止システムを導入する。
投稿者: スタッフ (2009年8月 4日 09:25)