今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
従業員を装い社員通用口より侵入。百貨店より藤田嗣治の絵画窃盗。
百貨店に侵入し、藤田嗣治らの絵盗んだ泥棒が逮捕されました。
●営業時間外の百貨店に侵入し日仏両国で活躍した画家、藤田嗣治(つぐはる)(1886〜1968)の絵画などを盗んだとして、川越署は13日、東京都豊島区 無職男(31)=窃盗罪で起訴=を窃盗容疑で再逮捕した。
被害総額は4点で約4900万円とみられ、上甲容疑者は「売るつもりだった」と供述しているという。
6月18日午前7時40分ごろ、「松坂屋上野店」(東京都台東区)に従業員を装い社員通用口から侵入し、画廊の壁に掛けてあった藤田嗣治の「もの思う少女」(売価3400万円)と、美人画で知られる日本画家の伊東深水(1898〜1972)の掛け軸「帯」(同900万円)を盗んだとされる。
同13日には、川越市の丸広百貨店川越店で、伊東深水の掛け軸「梅園」(同456万円)と伊藤小坡(しょうしょうは)の掛け軸「初春」(同120万円)などを盗んだとしている。
同署によると、容疑者は丸広川越店でシャツ53点(約54万円相当)を盗んだとして今月10日に起訴された。押収したカメラ付き携帯電話に盗んだ絵画の画像が記録されているのが見つかった。
都内の美術商に売られた絵画もあったが、すべて回収された。
(8月14日毎日新聞より引用)
携帯電話に残された画像から足がついたというのはちょっと笑えますが、従業員を装って営業時間外に百貨店に侵入し、どうやって絵画を持ち出したのかの詳細はニュースにはありませんでした。
社員通用口では入退出管理システムなどは導入されていなかったのでしょうか?
百貨店や量販店などの大型店舗はアルバイトやメーカーからの派遣社員など人の出入りの激しいです。そうした場所では今回のような従業員を装って・・という犯行も可能性がありそうです。
百貨店や量販店などでは「入り待ち」という手口があります。
百貨店、スーパーマーケットなどで昼間に店内に入り込みトイレの点検口などに上がり隠れて営業終了後店内にて金品を盗み、翌日営業時間に立ち去るものをいいます。
もう一つ最近多いのが、壁等に穴を開けて侵入する、という荒っぽい手口です。
アーケードを伝ったり、隣のビルから移動して目的とする貴金属店のある階の壁を穴開けて侵入するといった犯罪が全国で発生しています。
壁破りに対する防犯 対策
投稿者: スタッフ (2009年8月17日 09:33)