今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「警察がたり」
「警官がたり」って聞かれたことがありますか?
警察官を装って振り込め詐欺を行うことを「警察がたり」といいます。
●警察官などを装い、高齢女性からキャッシュカードや通帳をだまし取ったとして、大阪府警は27日、住所不定、無職男(40)ら3人を詐欺容疑で逮捕した。
伊藤容疑者らは「中国人に指示された」と供述。
府警は、3人を「警官がたり」と呼ばれる手口の振り込め詐欺グループのメンバーとみている。
大阪府内では25〜26日、警察官をかたった不審な電話が60件以上あり、高齢女性3人が計約550万円の被害に遭っていた。
■25日午後、同府吹田市の70歳代の女性宅に吹田署員をかたって「振り込め詐欺犯が、あなた名義の通帳を作っていた。銀行協会の者を行かせる」などと電話し、直後に容疑者が訪問、カードと通帳を詐取した疑い。
女性は暗証番号を教えたといい、この後、50万円が引き出されていた。
( 8月27日 読売新聞より引用)
わざわざ「振り込め詐欺犯が貴方を狙っている」と告げて、信じさせ、通帳やカード、暗証番号を聞き出す、という手口ですが、成り済ますのは警察だけでなく、社会保険庁職員であったり、いろいろです。
多くの人は「振り込め詐欺」の存在は知っています。手口に関しても聞いた事があります。
そして7割の方が「自分は騙されない」と思っていて騙されています。
まだまだ手口の中身をご存知ない場合もあります。
「振り込め詐欺」イコール息子や甥っ子など親族を語って電話がかかるという風に思っていらっしゃる方も多いようです。今回の詐欺グループは、警察官を装い、通帳、カードを本人から受け取り、本人から暗証番号も聞きだしているのです。
それだけ演技が巧みで、危機感を煽るようなトークを使って「急いで冷静に考えたり、他人に相談できない状態」にしてお金を盗み取るのです。
警察官や銀行が通帳やカードを受け取りにきたり、暗証番号を聞き出したりということは絶対にありません。そういう内容のことを言われたら、「あなた警察がたり?」と聞いてみてください。
絶対に信じて渡してしまったり、暗証番号を教えたりしないことが大切です。
防犯情報を入手し、常に防犯対策を持ちましょう。
投稿者: スタッフ (2009年8月28日 16:32)