今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
高級マンション窃盗 隣接ビルから「木の板」かけ侵入
軽業師のような身軽な男の犯行手口です。
隣接するビルの非常階段からベランダに木の板をかけて渡る手口で、東京・麻布や赤坂の高級マンションに侵入し、高級腕時計などを盗んでいたとして韓国人の男女が警視庁捜査3課に逮捕されました。
「約3年前から高級マンションで貴金属を盗み、質屋などに売って生活していた」と供述。
平成16年3月以降、被害は約100件、総額約3億円にのぼるとみて、同課で余罪を追及しているということです。
高層マンションの高層階は絶対安心だという「安心神話」を勝手に作っている人がいかに多いかということを常々感じています。
実際には高層マンションでも泥棒の被害は多発しています。
「クモ男現る!」なんて見出しで今回のようなアクロバット系も年に数人は新聞に紹介されています。
マンションばかりをわざと狙う泥棒も多いのです。
その多くは、ベランダ沿いに移動して連続して窃盗を繰り返しています。
高層マンションは
1)高層になるに従い、安全だという思い込みから防犯意識が低くなり、ベランダが無施錠だったり、1つしか錠前がない。
2)夕方くらいになると照明で無人かどうかがすぐに分かる。
3)ベランダ沿いに簡単に移動できる。
4)隣の入居者の顔も知らないことが多い。無関心。
5)オートロックシステムを過信して防犯意識が低い場合が多い。誰かについて入館可能。
といった感じで、泥棒天国になってしまうことも多いのです。
マンション全体の監視カメラシステムや、指紋などの入室管理システムを導入する、オートロックシステムを過信しない。個別にベランダの窓、玄関に防犯機器を取り付けるといった対策をとることをお勧めします。
「防犯マンション登録制度」なども全国で出来てきています。防犯診断をして脆弱な場所を補強することで犯罪の発生しにくいマンションを作るという取り組みです。
いずれにしても、「高層マンションも危ない」という前提に立って対策をすることが必要です。
投稿者: スタッフ (2007年4月27日 11:17)