今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
通勤定期で車上狙いにご出勤?車上狙いの手口分析
平成21年上半期の「車上狙い」の認知件数は7万4千107件。昨年同時期に比べて8.5%減少しているとはいうものの、まだまだ高い数字です。
その車上ねらいを行うのに、定期券を買って出稼ぎしていた男が捕まりました。
●東京都台東区の駐車場に止めてあったワンボックス車から手提げバッグなどを盗んだとして、警視庁上野署は窃盗の疑いで、住所不定、無職男容疑者(41)を逮捕した。
「平成15年ごろからこれで生計を立てていて、最低でも月15万円が必要だった。やりすぎて、何回やったかは覚えていない」と容疑を認めている。
千葉県船橋市内のカプセルホテルなどで寝泊まりしていたが、船橋市内の駅から台東区内の駅まで通勤定期券を買っていた。昨年から台東区や文京区などで、同様の手口の車上狙いが100件以上、発生しており、同署で関連を調べている。
逮捕容疑は8月29日、台東区東上野のコインパーキングで、ワンボックス車のドアの鍵穴にハサミを突っ込むなどして解錠し、車内から書類が入っていた手提げバッグや携帯電話などを盗んだとしている。コインパーキングのカメラの映像などから容疑者を特定した。
(9月24日 産経新聞より引用)
車上狙いの特徴としては
●発生場所は駐車場(駐輪場)が最も多く、64.4%。次が道路上で14.4%。
●施錠なしで被害に遭っているものの割合は全体の36.1%。前年同期に比べ2.8ポイント上昇。
●検挙人員では成人、少年とも単独犯が多い。成人は73.7%、少年は78.4%。
●車上ねらいの年齢は、14〜19歳が最も多い。全体の21.5%。その次が20〜29歳(18.2%)、30〜39歳(17.9%)。
車上狙いに遭わないためには
●防犯対策をしている駐車場に駐車する。
●自動車に服、カバン、ノートパソコンなどを放置したまま車から離れない。
●自動車から離れるときは短時間でも必ず施錠する。
●駐車場では人目につきやすい場所、防犯灯や防犯カメラのある場所にとめる。
●カーナビなど取り外せるものは取り外す。
●自動車盗難防止装置などを設置する。
投稿者: スタッフ (2009年9月25日 09:59)