今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
還付金詐欺グループの主犯格逮捕。その手口は?
「還付金詐欺」の主犯格の犯人が逮捕されました。
●インターネットバンキングを悪用した還付金詐欺事件に絡み、裁判費用名目で現金をだまし取ったなどとして、警視庁と茨城県警は窃盗容疑などで、会社経営A(40)と、会社員B(44)の両容疑者ら3人を逮捕した。警視庁によると両容疑者は計約4400万円の被害が確認されている還付金詐欺事件の主犯格とみられる。
レジャークラブの男性会員(31)ら3人に「悪質なクラブなので訴える」と偽の裁判を持ちかけ、平成19年10月、裁判費用名目で振り込ませた現金計29万円を現金自動預払機(ATM)で引き出したなどとしている。
警視庁によると、昨年6月ごろ、「リフォーム耐震保険の還付金を送金するので、ネットバンキングに申し込んでほしい」と持ちかけ、暗証番号を聞き出し現金を引き出す被害が多発。これまでに、不正アクセス禁止法違反などの容疑で、詐欺グループのメンバーら10人を逮捕している。
逮捕されたメンバーの供述などから、警視庁などは両容疑者がグループの主犯格と判断。2人が使用していた都内の事務所からは、住宅リフォーム工事をしたことのある客の名簿や、電話をかける際のマニュアルなどが押収された。警視庁は、A容疑者らが複数の業者の顧客名簿を入手し、詐欺行為を行っていたとみて、詳しく調べている。
(9月30日 産経新聞より引用)
グループは都内を拠点に、住宅リフォーム代金の還付金名目などで詐欺を繰り返し、被害は高齢者10人で約4400万円に上るとみられています。
名目は変われどもなくならない「振り込め詐欺」
警察庁は23日、今年1〜6月の振り込め詐欺による被害額は前年同期比69・8%減の約50億3962万円となり、件数も66・3%減の3961件と大幅に減少したと発表しました。
警察庁は「官民一体の予防活動などで被害を抑えることができたが、まだ1年に換算すると100億円を超える水準にある」と指摘。今年下半期は前年同期(約109億円)の3分の1に被害を減少させることを目標に掲げています。
100億円を超える被害というのはまだまだ減っているとはいえない数字です。
防犯意識を常に持ち、情報を入手して必ず相談をすることが大切です。
投稿者: スタッフ (2009年10月 1日 13:58)