今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
お月見泥棒
「お月見泥棒」ってご存知ですか?
ウィキペディア(Wikipedia)によると、
●お月見泥棒(おつきみどろぼう)は各地で行われている子供たちのお月見イベントのひとつ。
中秋の名月(十五夜)に飾られているお月見のお供え物を、この日に限って盗んでいいというもの。
子供たちは、竿のような長い棒の先に釘や針金をつけてお団子を盗んだ。
子供たちは月からの使者と考えられていたといわれ、この日に限り盗むことが許されていた。
お供えする側も縁側の盗みやすい位置にお供えするなど工夫していた。
現在では「お月見くださ〜い」、「お月見泥棒でーす」などと声をかけて、 各家を回りお菓子をもらう風習が残っている。(ウィキペディア(Wikipedia)より引用)
この「お月見泥棒」は、関東の一部、東海地方、特に四日市に多くあるようです。
四日市での「お月見泥棒」の残っている地域などを調べた非常に楽しいサイトがありました。
「お月見泥棒はどこにある」
このサイトによると四日市周辺や埼玉、茨城の一部でまだ「お月見泥棒」をされているようです。
京都では残念ながらこの行事はないように思います。初めて聞きました。
多く持って行かれたほうが、縁起が良いという説もあるようです。
これはまさに、「日本版ハロウィン」
仮装をして隣家にお菓子をもらいに行くという欧米の風習が日本にも入ってきて、かぼちゃに顔を入れた装飾品が売られたりしていますが、日本古来の「お月見泥棒」。
楽しそうな風習ですよね。
家族皆で月を見ながら楽しく食事・・・
今の日本に欠けている「余裕の時間」。
ぜひ、ハロウィン以上に日本で流行らせたいと思います。
ハロウィンというとハロウィンの日にドアをノックしただけで銃で撃たれ死亡した留学生のことを思い出しました。同じような銃による惨劇が他にもハロウィンで起きているようです。
「お月見泥棒」もハロウィンも、隣近所との良好なコミュニケーション、人間関係が絶対に必要な行事です。「お月見泥棒」が子どもたちができるようになるためには、「隣は何をする人ぞ」と無関心でいるのではなく「声をかけ」「挨拶を交わし」日常から交流があることが最低条件となります。
どこの子どもが来ているのか顔も知らない状態では「お月見泥棒」なんてできません。
地域で子どもの顔を知り、挨拶を交わし、話ができるということは、地域全体で子どもを見守り、育てるという意識を持つ事にもなります。
そういう地域での関係強化は、子どもの非行にも効果があると思います。
泥棒対策、強盗対策、と言う面でも非常に有効です。
侵入者は「人の目」を最も気にします。
挨拶をされた時点で顔を見られますから、その場所での犯罪はあきらめることが多いようです。
地域の連携が強固なところには侵入者は行きにくく、「犯罪が発生しにくい環境」となります。
「お月見泥棒」をわが町に。
これは防犯面でも非常に効果的ではないかと思います。
投稿者: スタッフ (2009年10月 7日 11:31)