今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
アメリカ 侵入してきた泥棒を日本刀で切り殺した少年 正当防衛?
アメリカで発生した事件です。
深夜、寮の部屋で泥棒と鉢合わせてしまった大学生の男性(20)が泥棒を日本刀で切り殺すという事件です。
当日の昼、同じ泥棒に愛用のゲーム機本体を盗まれており、その少年にしてみれば復讐の意味合いもあったかもしれません。
怒りで我を忘れていたのかも・・・。
確かに泥棒に入られ、何か盗まれたり、家の中が荒らされて普通の神経ではいられないのは理解できます。
犯人が捕まり、厳罰に処されることを望むでしょう。
殴ってやりたいと思う人もいるかもしれません。
日本刀で切り殺すという行為が正当防衛なのかは分かりませんが、日本だったら過剰防衛で、逆に犯罪者になってしまう可能性もあるでしょう。
アメリカなどの銃社会では、加害者側が銃を持っている可能性が高く、それに対抗して被害者になりうる人たちも銃を所持することが認められている州もあります。
アメリカを見ていると、銃が犯罪の抑止力になっているとは思えません。
加害者側・被害者側双方が強力な武器を所持することによって、犯罪自体がより凶悪化しているだけのような気もします。
店頭で何か万引きしただけでも、被害者側に銃で殺されるような事件も珍しくないのではないでしょうか。
犯罪を減らす、なくすという試みに対して、双方が銃を所持するというのは成果が出ているとは言えません。
もっと根本的な問題から解決が必要でしょう。
日本でも銃による犯罪が増えていますが、アメリカのように過激な行為が許されると、より凶悪な犯罪が増えるだけのような気もします。
<10月1日13時6分配信 ギズモード・ジャパンより>
米国メリーランド州ボルチモアの名門私立ジョンズ・ホプキンス大学に通うポントリロ君が、友人学生と共同生活をする寮で異変に気づいたのは、夜の8時頃でした。その日の昼間まで普通に部屋に置いてあったノートPCやプレイステーション本体が、何者かに持ち去られてしまっていたのです。
明らかに屋外から侵入された形跡があり、すぐさま警察へと泥棒の被害に遭ったことを連絡したのでした。
愛機を奪われて、ショックも覚めやらぬまま床に就こうとした途端、何やら階下で耳慣れぬ物音がするではありませんか。
すぐさま反射的に護身用の日本刀を手にしたポントリロ君は、様子を確かめるべく階下へと全力ダッシュ...して駆けつけてみると、不審な40代の男性と鉢合わせになってしまったのでした!
「はっきり言って、怖かったですよね。押し入ってきた泥棒と相対面するなんて、まさに生まれて初めてのことでしたから。しかも、家のドアを背にして、泥棒の退路を阻むようなポジションに立ちふさがってしまったため、何か言葉を発した泥棒が、ボクに向かって飛びかかってきたんですよ・・・」
そう振り返るポントリロ君は、その後のことは、もう無我夢中でハッキリとは覚えてないんだそうです。
ただし、お気に入りのサムライ映画「キル・ビル」で見たとおり、カタナを構えたポントリロ君は、一歩も退くことなく泥棒へと斬りかかり、逆に襲いかかってきたライスさんを殺害してしまう事件となってしまったのでした。
ちなみに、この昼間にメボシをつけておいて、再び深夜に押し入ってきたライスさんは、前科29犯の罪に問われた名うての強盗犯だったようでして、日本刀で斬り殺しちゃうのはあんまりかもしれないけど、でも、ポントリロ君は悪くないんじゃないかな〜という見方も主流なんだそうですね。
「ここボルチモアでは、たとえ本物の日本刀であったとしても、個人が家庭で自由に所有することが認められている。それゆえに、この少年の行動は、野球のバットを振り回して暴漢に立ち向かったことと大した違いは認められない」
そう警察当局もポントリロ君を擁護する見解まで出しちゃってますよ。さすが銃社会のアメリカは、武器の使用に対しては太っ腹ですよね。
ところで、この事件の後、一体どれくらいの学生が侍ブームにはまって、部屋に日本刀を置くまでになっているのかを学内で調べてみたところ、驚くほど多くの学生たちがカタナを所有していることに、ちょっと大学側はビックリしてしまったんだそうですよ。オンラインで50ドル(約4500円)くらいから、本格的な日本刀が買えちゃうんですってね。泥棒さんも、命懸けで押し入ったほうがいいですね・・・。
「もし自宅に強盗が侵入してきた時には、速やかに警察へと911通報(日本だったら110番ですね)をし、警察が到着するまでは、こちらから反撃したりすることなく、自分の身の安全を確保できる場所へと逃れるようにお勧めする」
そう学長からの通達が出されて、ほぼ今回は一件落着となりそうな雰囲気なんですけど、このご時勢、いつ犯罪に巻き込まれるかなんてわかりませんから、日頃から十分な備えだけはしておきたいものです・・・。
投稿者: スタッフ (2009年10月 9日 11:41)