今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
仙台 図書館で本の盗難・破損相次ぐ 切り抜きなど手口悪質化
仙台市が運営する図書館で、図書の盗難や破損による被害が後を絶たないようです。
最近は切り抜きなどで手口の悪質化、巧妙化が目立ち、この数年は年間1000万円を超える被害が出ています。
利用者の個人情報保護の取り決めなどによって、図書を盗んだり破損したりした人物を特定、弁済を迫るのも難しく、有効な対策は見つかっていないのが現状のようです。
<被害見つけにくく>
市の全7図書館で2006〜08年度に盗難や紛失で行方不明になった図書は年間7200〜8000冊。全蔵書の約0.4%ですが、被害額は年間1300万円前後と大きな損害が続いています。
さらに、最近は書き込みや切り抜きなどの被害が深刻化。
消せないペンでの書き込みが増えたほか、写真や特定の記事だけを刃物で切り取り、被害を見つけにくくするケースが多くなったようです。
<破損次第で廃棄も>
青葉区のせんだいメディアテーク内にある市民図書館では、書き込みや切り抜きは確認できるだけで月に十数冊。
被害がわずかなら破損状況の説明を表紙などに張って再び貸し出すが、廃棄せざるを得ない本も多い。
実質的な被害は盗難と変わらず、施設にも利用者にも大きなダメージとなっています。
市民図書館の土合充夫副館長は「把握できる被害は氷山の一角」とみています。
大半は、次に閲覧した利用者の指摘で初めて判明するため、長期間にわたって閲覧や貸し出しがない場合、被害の確認は困難ということです。
<最後はモラル頼み>
貸し出した本は返却時に職員が目立った破損や汚れがないか確認し、被害が判明すれば、借り主に弁済を求めています。
だが、利用者への貸し出し履歴は返却後、個人情報保護の観点から速やかに消去する取り決めになっているため、返却時に見逃すと「借り主を追跡するのは難しい」(市民図書館)。
館内での閲覧で被害が発覚した場合も、本がどの時点で傷つけられたのか確認するのは困難で、職員らは「手の打ちようがない」と嘆いています。
最終的には利用者のモラル頼み。
土合副館長は「多くの利用者が迷惑している。図書は市民の共有財産であることを認識してほしい」と正しい利用を呼び掛けています。
<10月14日28分配信 河北新報より>
図書館での本の盗難・破損が相次いでいるようです。
図書館のイメージと言えば、カウンターで本の貸し出しをする時だけ受付し、あとは利用者が自由に本を読むという印象です。
本を借りる時は、受付を通りますが、勝手に持ち出されると分からないことも多いでしょう。
最後は、モラル頼みと関係者が言っているように、盗んだり、破損するのは利用者次第というのが現状のようです。
お願いだから盗まないでね、破かないで大切に扱ってね、とお願いしているだけです。
残念ながら、利用者のモラルに頼るだけではこのような「犯罪」行為はなくなりません。
図書館で盗んだ高価な本をネットオークションで販売する輩もいる時代です。
もっと厳しくしなければなりません。
そうしないと、最終的には図書館が赤字となり、施設自体が閉鎖という最悪なケースに陥る可能性もあります。
そうなってから後悔しても遅いでしょう。
最も分かりやすい防犯対策は、防犯カメラと防犯ミラーの設置ではないでしょうか。
特に防犯カメラによる映像の記録と監視は、誰かに見られている、あとで見つかると意識させ、その場での犯行を抑止する効果が期待できます。
誰しも防犯カメラが設置されているところで悪いことはできないと考えます。
図書館を利用するような一般人に対してはより効果があるでしょう。
さまざまなシーンに防犯カメラシステム
投稿者: スタッフ (2009年10月14日 15:36)