今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
パジャマに着替え、「病院荒らし」490件。
泥棒の服装は手口に合わせ、周囲に合わせることが原則です。
長崎県警で逮捕された病院ばかりを狙った二人組みの泥棒の手口はどんな感じだったのでしょう?
2人は福岡、広島両県など西日本を中心に39都府県で約490件、被害総額3700万円相当の盗みを自供しています。
「病院はセキュリティーが甘く、狙いやすいところが多かった」との趣旨の供述をしているということです。
二人の手口はというと、福岡県内などの病院に入院患者を装って侵入。
病室から患者らの現金や貴金属を盗み出していたようです。
病院内では怪しまれないようにジャージーやパジャマなどに着替えていたこともあったということです。
見舞い客を装って・・というのは時々耳にしていましたが、わざわざパジャマ持参で泥棒というのは 容易周到というかあきれるというか・・。
しかし、この泥棒に限らず、病院や老人ホームなどは人の出入りが自由で、セキュリティが甘いということで事務室の現金や薬品を盗まれたり、個人の現金などを盗まれたり・・といった被害が発生しています。
入院中でも結構現金を病室に持ち込んでいるんですよね。わざわざ銀行に行きたくないこともあって、小銭はもちろんのこと、TVカード代(これが結構毎日かかるんです)も必要ですし、お見舞金をいただくこともあり、数万円は常に手元にあるんではないでしょうか?
そして、検査やリハビリ、見舞い客の応対、ちょっと元気になると「ちょっと他の病室・・」と部屋にいないことも多いため注意が必要です。
やはり事務室や薬品庫には入退出管理システム、個人の私物管理にはセキュリティボックスなどをきちんと装備することが必要です。
病院の経営も、医師不足や収入減で大変のようですが、「顧客満足度」を上げるという商売の鉄則と同じく「患者満足度」を上げることをもっと考えるべきではないかと思います。医者の言葉が足りなかったり配慮が足りないということも多いですし、看護婦の手が回らないということでの不満もあると思います。
マンションやホテルもセキュリティ度でチェックする時代です。防犯対策が充分であることは入院患者にとって満足度が上がるんではないかと思います。
投稿者: スタッフ (2007年5月 2日 10:25)