今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ストレスと放火
このゴールデンウィーク、リフレッシュできた人も、かえって疲れが溜まった人もいらっしゃると思います。いずれにしてもストレス社会、いかに気持ちを切り替えていくか・・ということが大切です。
このゴールデンウィークの最中に、ストレス解消が目的なのか、各地で「放火」被害が発生しています。
京都ではバイク販売店「信栄商会」が保有するオートバイ300台余りの内、原付バイクなど188台、380万円相当が焼けました。幸いにもけが人はありませんでしたが、2日は従業員が帰った午後7時以降は無人だったということで、警察は、放火 の疑いが強いとみて調べています。
大阪市内では3日から4日朝にかけ、路上のゴミなどが燃える不審火が12件相次ぎました。
3日午後9時20分ごろ、大阪市西成区の路上に置いてあった新聞などのゴミが燃えているのを近くの住人が発見。西成区ではこの後、約1時間半の間にゴミやブルーシートが燃える不審火が計6件発生しました。また、その直後から4日朝までの間に、西成区のすぐ南にある住之江区でも、路上にあったゴミ箱やホームレスのビニールテントが燃えるなど、3件の不審火が発生しています。
住之江区では3日未明にもホームレスのテント小屋などが燃える不審火が連続して3件起きており、テント小屋で寝ていた男性2人がヤケドを負っています。
大阪市内の不審火は、3日から半径3キロの範囲で12件に上り、警察は同一犯による連続放火の可能性が高いとみて調べを進めています。
大阪の連続放火はホームレス狙いではないかと思われます。
愛知県でも中学生などが7人のホームレスを殺害した事件が昨年発生しましたが、「ホームレス狩り」といったことがストレス解消のために実施されているとしたらほんとうに恐ろしいことです。
今読んでいる本で 【心もからだも「冷え」が万病のもと】 川嶋 朗筆 集英社新書 の中で、すぐに切れる子供や、何も働く気持ちにならない無気力、うつなど心の病も、生活習慣病やがんなども体の「冷え」が原因で、体を温めると改善するといった内容が記載されていました。
たしかに、夏は冷房ががんがん利いた部屋。冬でも肌を露出した服でアイスクリームにジュース、ビールなど冷やした飲み物・・と最近の生活習慣は体を冷やすことにつながります。36.5度以下の低体温の人も多いそうです。体が冷えると血行も悪くなり、さらに体が冷えます。そして、何かするのがだるくなり、どんどん動かなくなり、さらに血の巡りが悪くなる・・という悪のサイクルに陥ります。
そして体がだるい、気分が乗らないということが人間関係を作ることにも消極的になり、部屋に引きこもったり、ちゃんとした会話ができなかったり・・ということになり、心も冷えるそうです。
ストレスも自律神経を乱すため、冷えの大きな要因になるようです。
逆にいうと、お風呂につかって温まり、体を温めるスローフードを家族と話しながら食べる・・それだけでストレスは大きく軽減されるのではないか、と思います。
いずれにしても、放火が火災の第一原因になって久しいのですが、放火理由は「イライラして」「失業の腹いせ」などストレスが原因といえるようなものばかりです。
ニューヨークでは、凶悪犯を減らすのに、防犯環境設計として「掃除」を徹底して行い、落書きを減らしまし成功しました。
放火や犯罪の根本的な対策として、「冷え対策」なんていうのも、効果があるのではないかと思います。
投稿者: スタッフ (2007年5月 7日 09:46)