今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
元勤務先に合鍵で整骨院に侵入、金庫盗むも重くて・・・
元の勤務先である接骨院に侵入して金庫を盗んだ泥棒。
●合鍵で整骨院に侵入、金庫盗む 川端署、容疑で無職男逮捕(10月29日 京都新聞より引用)
逮捕された男は、10日午後6時から11日午前8時25分までの間、同市左京区吉田牛ノ宮町の整骨院に合鍵を使って侵入。現金約28万円が入った金庫を盗んだ疑い。
調べに対し容疑者は容疑を認めているという。川端署によると、容疑者は整骨院に勤務していたが、11日から出勤しなくなった。金庫は重さ60〜70キロあり、11日朝に現金が入った状態で整骨院から約5メートル東の歩道で見つかった。
「金庫が重くて車に乗せられなかったので逃げた」と供述している、という。
「合鍵」を使って侵入なんてそんなにないと思っていませんか?
ところが実際には「合鍵」による侵入窃盗はかなりの件数発生しています。
平成20年年間
・一戸建て住宅 845件(全体の手口の中で1.4%)
・共同住宅 4階以上 1070件(10.1%)
・共同住宅 3階以下 1183件(4.8%)
・一般事務所 868件(4.2%)
・商店 535件(4.8%)
・生活環境営業 882件(7.6%)
となっています。
●合鍵を知らない間に勝手につくられた。
●入居した時に錠前を交換しておらず、前の入居者の合鍵で入られた。
●新聞受けの中などに置いてあった合鍵を使われた。
●元交際相手が合鍵を持ったままになっていて、それを使われた。
●元従業員が合鍵の保管場所を知っていてそれを使われた。
などの理由が考えられます。
錠前の防犯性能が低い場合には、鍵は単純な山の連なりのような形状で、鍵のプロなら見ただけで簡単に合鍵を作る事ができるそうです。
泥棒がそうした技術を持っている場合も考えられます。
ですので鍵を人に貸したり、机の上に放置したりしないことが大切です。
鍵の保管場所も従業員が辞めた場合には変更するなど徹底し、錠前は防犯性能の高いものに変更するなどを実施しましょう。
但し、どんなに注意をしても錠前だけに防犯を頼るのはもはや無理。
防犯システムの設置をお勧めします。
投稿者: スタッフ (2009年10月30日 13:23)