今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
古い消火器が危険。爆発相次ぐ
今、私が最も不安なのは、「家の古い消火器」。
ここのところ古い消火器が爆発するという被害が多発していますが、我が家のも「いつ購入したか不明」なほど古いまま、幸いにも使う事もなくそのまま放置されていたもの。
全国で古い消火器が原因でこんな被害が多発しています。
●触らないで!“爆発”相次ぐ古い消火器
千葉県や愛知県、大阪市、福岡県で9〜10月に老朽化した消火器の破裂事故が4件相次ぎ、小学生が重体になるなど4人がケガをした。総務省消防庁によると、同様の事故は1999年以降、今回の4件を含め12件あり、死者も2人出た。同庁は「腐食した消火器には触らず業者に回収を依頼して」と注意喚起。業界では回収率を上げる新たな取り組みも始まった。
大阪市では9月15日、小学4年男児(10)が駐車場に置かれた消火器を触っていたところ破裂、一時重体に。翌16日には福岡県行橋市で、男性(67)が自宅納屋にあった消火器を廃棄するため中身を抜こうとして破裂、顔などにケガをした。いずれのケースも10年以上前の古い消火器で、一部が腐食していた。
[ 2009年10月25日 メディアジャムより引用]
最近発生した主な消火器破裂事故 (発生年月 発生場所 人的被害 事故内容 )
・平成13年5月 熊本県 なし 一般住宅で片づけ中
・平成13年4月 愛知県 負傷者1名 店舗で消火器を自主的に点検していて破裂
・平成13年4月 北海道 死者1名 雑草の火が堆肥に燃え移ったため消火器で消そうとしたが、放射しなかったので調べていたところ、古い消火器の底が腐食していて破裂、顔面を直撃死亡(24年経過)
・平成13年3月 愛知県 負傷者1名 路上で消火中
・平成13年3月 愛知県 死者1名 消火器を廃棄する前に放射したところ消火器底部からガスが噴射し、弾みで消火器本体が顔面を直撃死亡(22年経過)
・平成12年8月 東京都 負傷者1名 消火器の廃棄処理中底が破裂
・平成12年7月 東京都 重傷者1名 建築資材置き場で、廃品の消火器が破裂し、消火器が飛び上がり、作業員の顔面を直撃した(経過年数不明)
・平成12年6月 宮城県 負傷者1名 集会場で消火訓練中底が破裂
・平成12年6月 沖縄県 負傷者1名 広場で自主的に消火器を点検中底が破裂
・平成12年4月 和歌山県 負傷者1名 工場で消火中底が破裂
(防災システム研究所)
底が破裂して顔面に当たって死亡という非常に恐ろしい事故がこんなに発生しているのに、消火器自体を定期的に回収するしくみにしていないというのは「売りっぱなし」というしかないと思います。
又、経年劣化では済まされない構造的な問題ではないでしょうか。
それではどうしたらいいのか?
●消火器にも寿命があります一般消火器の耐用年数は8年。設置状況により異なりますので、8年以内であってもサビやキズ等、異常のあるものは速やかに交換する。 特に屋外や水気のある場所に置かれているものは注意すること。
また、住宅専用の「住宅用消火器」やエアゾールタイプの「消火具」の有効期限は3年〜5年で、容器に最終年月が表示されている。
●古い消火器があるから自分で始末しようと噴射しないこと。
●古い消火器の始末は専門家に依頼する。消火器を販売している販売店では1本新しいのを購入したら古いのを引き取ってくれるサービスのあるところがある。又、古い消火器引取りサービスを実施している店もある。
●破裂しているのは加圧式の消火器であり、蓄圧式の消火器は破裂しない。今後は蓄圧式の消火器を使用する。
投稿者: スタッフ (2009年11月 2日 10:52)