今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
理容店狙って空き巣。「裏口は無防備」
店舗兼住宅を専門に空き巣を繰り返していた泥棒。その中でも理容店が多かったのは「裏口が無防備だから」
●理容店など店舗兼住宅の裏口から侵入する手口で盗みを繰り返したとして、埼玉県警は15日、窃盗などの疑いで住所不定、無職男(36)=窃盗罪などで公判中=を追送検した。
追送検容疑は平成14年5月ごろから今年5月にかけ、埼玉、東京、神奈川、大阪、静岡、京都の6都府県で202件の盗みを繰り返した疑い。
被害総額は送検済みも含め計205件、約1590万円相当で、うち現金は約1280万円。
約150件が店舗兼住宅の被害で、うち約60件が理容店だった。
「店主が店にいる安心感からか、裏口は無防備だった。パチンコに使う金が欲しかった」と供述している。(IZA10月15日)
店舗兼住宅の場合、「いつも誰か人がいるから防犯対策は不要」とおっしゃる方が多いのです。
この「いつも誰かがいる」ということと、何も防犯対策をしなくても安全ということはまったく違うことです。
店舗兼住宅の場合に多いのが、昼間無人の住居スペースに侵入される空き巣被害です。
アーケードのある商店街などでは、アーケード沿いに侵入を繰り返しては移動する、という方法で軒並み被害に遭うということもあります。
又、今回のように裏口から侵入する、という手口もあります。
いずれにしても「無防備」と泥棒に思われてしまうとターゲットとされてしまいますから注意が必要です。
店舗兼住宅の場合、人が常にいるということは、人命が危険にさらされているということです。
昼間とは逆に夜は店舗に侵入されることが多いのですが、2階で寝ていて下の階から物音がするのに気が付き見に行って泥棒と鉢合わせ!といったことがあります。
どんなに力に自信があったとしても、絶対に自分で見に行ったりしないことが大切です。
泥棒の多くは武器を持っています。
そして極度の緊張状態で犯行を行っています。
そうしたときに、突然家人と出くわすと・・・本当に恐ろしい「居直り強盗」となってしまうのです。
必ず一定距離を保って、声で威嚇撃退するという方法がお勧めです。
しかし、常に犯行に気が付くということはありません。大多数はぐっすり眠っていて朝起きて気が付くというパターンです。
そうならないために大切なのは「侵入を早期に知ること」。
そのためには侵入検知センサーを設置し、夜間は寝室で、昼間は店舗や事務所で異常発生を即知り早期対応を行うことが大切です。
そして、防犯対策を実施していることを建物の外から侵入者に知らしめること。
犯罪対象から外させる「予防」ということが、犯罪被害に遭わないためには最も大切なことです。
店舗の防犯対策
投稿者: スタッフ (2009年11月 9日 09:43)