今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
水道メーター(神奈川)、水道蛇口や排水管(大阪)が盗まれる被害。
これも金属盗難??という窃盗が神奈川、大阪で発生しています。
●盗難:水道メーター54個、川崎市で連続盗難 「目的分からない」と困惑 /神奈川(11月17日毎日新聞)
川崎市で9〜11月、市設置の水道メーター計54個(計約19万円相当)が相次いで盗まれたと、市が16日発表した。いずれも市職員の現地確認から撤去までの数日間になくなっていた。連続盗難は過去に例がなく、担当者は「転売目的だと思うが高価なものではなく、はっきり分からない」と困惑している。
市水道局によると被害に遭ったのは▽川崎区の雑居ビル▽中原区の県営住宅▽幸区の市営住宅−−の3カ所。いずれも建物解体に伴い、市の職員が解体業者などからメーター撤去を依頼されて現地で個数などを確認、その後、委託業者が撤去作業するまでの1〜6日間に盗まれた。市は警察に被害届を出した。
市が撤去したメーターは、修理・再利用するか、廃棄処分にして入札でリサイクル業者などに引き取ってもらうが、1キロ当たり100円前後にしかならないという。
●売るには少量、悪戯には手間...水道蛇口など37個盗難 大阪の公園(11月18日 産経新聞)
大阪市は17日、大正区千島の千島公園で、トイレの手洗い場の水道蛇口や排水管など37個(計約14万4千円相当)が盗まれているのが見つかったと発表した。大正署は窃盗容疑で捜査している。
市によると、被害にあったのは公園内にある4棟のトイレ。清掃職員が16日朝、計14カ所の手洗い場のうち12カ所で金属製の蛇口と給水管、排水管のすべてが取り外されているのを発見した。このほか1カ所は排水管だけが盗まれていた。いずれも専用の工具を使ってねじを外した形跡があったという。最後に清掃をした13日午前中には異常は確認されていなかった。
市の担当者は「金属盗と思われるが、1度にこれだけの蛇口などが盗まれるのは聞いたことがない」と話している。
ここのところ鉄板が盗まれたり、また全国で被害が発生している「金属盗難」
この金属盗難は、北京オリンピックで中国で建設ラッシュのため資材となる金属価格が高騰したことが原因となって全国で発生していました。オリンピック後も、まだまだ継続して発生しています。
一つには、そうしたものが換金できるということをニュースなどを見て知ったことで、盗む対象として見られるようになったことが大きいと思われます。
又、防犯対策をしようにも対象物が多すぎて、又広域すぎてできない、ということ。又誰でもがその対象物に近づく事ができることが犯罪機会を増やしているのだと思われます。
この「金属盗難」の場合には、金属などの買取先に対しての指導を実施することが必要です。
身分証明書証の提示はもちろんのこと、不審なものの売買をさせないような業界としての取り決めを強化していくことが大切です。
又、企業などは、敷地の中にそうした金属がある場合には特に屋外の防犯「外周警備」を実施するなどして、誰でもが敷地内に侵入できる環境をなくすことが必要です。
不審者の侵入は金属盗難だけでなく、放火や建物内への侵入窃盗にもつながりますので、侵入できない環境を作る事が大切です。
投稿者: スタッフ (2009年11月18日 09:31)